ドイツの自動車メーカー、メルセデス・ベンツの広告動画に目の細いモデルを起用したことで批判の声が上がっている。中国メディアの環球網が28日付で報じた。

27日、あるブロガーが同社の広告を紹介し「ベンツの広告、絶句」と投稿。広告には目の細い中国人とみられる女性モデルが起用されていた。

中国では最近、食品メーカー「三只松鼠」のポスターに登場する女性モデルの目が細かったことから「中国人を醜悪化している」などとして批判の声が殺到、謝罪に追い込まれる事態に発展していた。そのため、ベンツの広告に対しても「意図的ではないか」「中国の消費者をばかにしている」「1社、2社、3社…広告主はみんな細目を使う！問題ないという方がおかしい！」など非難の声が上がった。

また、あるセルフメディアの微博（ウェイボー）アカウントは「われわれはモデルの容姿を批判しているのではなく、こういう『高級そうな顔』を意識したつり目メイクや、故意に西側に迎合して東アジア人を定義することを批判しているのだ」と主張。「ここ数日、『三只松鼠』の問題がこれほど騒がれている。ベンツが故意ではないというのは信じられない！」と投稿した。

記事によると、ベンツの微博アカウントには「中国の女性はみんなこんな顔をしているということか？」「なぜ（広告の）男性モデルはそういう（細い）目の人を選ばなかったんだ。中国人女性を狙い撃ちにしているんだろう」といった非難の声が寄せられる一方で、「何の問題もない」「もっと包容力を持つべき」といった声も上がり、賛否が割れている。（翻訳・編集/北田）