韓国大統領選は候補者同士の「スキャンダルリレー」の様相、世論に失望広がる―米華字メディア

Record Korea    2022年1月1日(土) 20時40分

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29日、米華字メディア・多維新聞は、韓国の大統領選挙が「スキャンダルのリレー」状態になっていると報じた。写真はソウル。

2021年12月29日、米華字メディア・多維新聞は、韓国の大統領選挙が「スキャンダルのリレー」状態になっていると報じた。以下はその概要。

野党・国民の力の大統領候補で、自ら「法治の守護者」を標榜している尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長の家族に関係するスキャンダルが続いている。まず、尹氏の義母が非医療従事者でありながら規則に反して療養施設を開設し、公団から療養保険金22億9000万ウォン(約2億2900万円)をだまし取った罪により7月に1審で懲役3年を宣告され、法廷で拘束されたが、9月に保釈されて以降は非拘束状態で裁判を受けている。そして、今月に入ると妻の学歴詐称問題が浮上、尹氏は妻を擁護する発言を繰り返し、有権者たちは「法治の守護者」の資質を疑い始めている。

尹氏は出馬表明以降、政治や経済の常識に欠けた発言をしばしば行ってきたほか、手のひらに「王」の字を書いたことで「呪術を信奉しているのではないか」との議論まで呼んだ。政治に関するレクチャーを受けたことで失言は徐々に減ってきたものの、他の候補者とのテレビ討論を拒んでおり、有権者から信用を得られないでいる。

一方で、与党陣営の李在明(イ・ジェミョン)候補にもスキャンダルがつきまとっている。9月に発覚した疑惑は、李氏が掲げるクリーンなイメージに大きく傷をつけた。京畿道城南市長時代の2015年に、市価より35%安い価格で15万平方メートルの土地を不動産デベロッパーに売り、その後の不動産価格高騰によりこの業者に多額の利益を上げさせたことで、不動産価格に苦しむ韓国市民を激怒させたのだ。

そして、李氏の家族にもスキャンダルが降り注いだ。今月16日、長男が違法オンラインカジノ、新型コロナ感染拡大の中でのマッサージ店通い、ネット上での女性に対する誹謗中傷を指摘され、李氏が平身低頭して「子どもの教育で確かに至らない点があった」と過ちを認めた。その態度は、妻の肩を持つ尹氏と対照的であり、世論の攻撃も尹氏の保守派に多く向けられている。しかし、両候補による「スキャンダルリレー」のごとき状況に対する失望は、いずれの陣営にも分け隔てなく覆いかぶさっている。

韓国国民にとって今回の大統領選はもはや「どちらかマシなほう」の選択を迫られる状況になっている。意義のある政策討論も続々と湧いて出るスキャンダルの中に埋もれてしまっており、これは一種の悲哀と言わざるを得ない。(翻訳・編集/川尻

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