国務院報道弁公室は29日、「中国の輸出規制」と題する白書を発表しました。この白書は中国が世界の平和と発展を維持し、国際的交流と協力を深め、世界の経済貿易の活力を引き出し、輸出規制の実践と革新を絶えず改善していることを系統的に記述しています。

商務部国際貿易経済協力研究院の張威副院長は取材に対して、「白書は、中国が輸出規制を通じて開放型の世界経済の構築を後押しするために行った実践と重要な貢献を詳しく説明した。また、輸出規制は開放と弁証法的統一の関係を形成しており、開放型の世界経済を推進する上で、極めて現実的な意義を持つことを示した」と述べました。

中国は20世紀末から核、生物、化学、ミサイル、軍需品について、規制のための行政法規をそれぞれ制定しました。新たな情勢により、輸出規制の実施にも新たな必要が生じたため、中国は経験を総括し、国際的な手法を参考にして、統括的な色彩を持つ「輸出規制法」を公布しました。

張副院長は、「中国は、すべての国が輸出規制の対象である物資を平和利用し、技術進歩の成果を平和利用して共同の発展を促進し、グローバル産業チェーンとサプライチェーンが安全に機能することを維持し、開放型の世界経済発展の基盤を強固にすることを揺るぎなく支持する」と述べました。

また、「中国は相互尊重、平等互恵の土台の上で、多くの国や地区と政府間メカニズムを構築しており、二国間輸出規制分野での交流と協力を深く展開し、輸出規制の制度、リスト、法執行の状況などをめぐって実務的な対話や研究討論、協議を展開している。そして中国は、国連が最も普遍性を持つ国際組織として中核的な役割を果たし、国際的な輸出規制の健全な発展を保障し促進することを支持しており、関連する多国間メカニズムとの意思疎通と協力を強化していることなどが白書から読み取れる」と述べました。（提供/CRI）