中国の国家主席は毎年新年の前夜に祝辞を発表し、国内外に新年のあいさつを送るのが恒例となっている。「飛ぶように過ぎ去る時間の中で、私たちが目にした中国、心で感じた中国という国は、粘り強く、繁栄する中国だった」。2022年の新年の挨拶の中で習主席は、過ぎ去った1年を振り返り、「一里塚の意義を持つ大きな出来事」を経験したと指摘した。

昨年1年間、中国は中国共産党創立100周年を盛大に祝い、中国共産党の第19期第6回全体会議では、党の三番目の歴史的決議が採択された。中国は期日通りに小康社会（いくらかゆとりのある社会）を全面的に構築し、1つ目の百年奮闘目標を実現し、2つ目の百年奮闘目標に向けて新たな征途についた。これと同時に、中国は百年の変局とまれに見る感染症対策に落ち着いて取り組み、経済発展と感染症予防・抑制で世界をリードし、第14次五カ年計画の良好なスタートを切った。これらの成果は中国人民に幸福をもたらすだけでなく、世界にもプラスのエネルギーを添えた。

「人間が自然を大事にすれば、自然も人間を守ってくれる」。昨年1年間、雲南省を北上したり南下したりするゾウの群れを見届け、繁殖と大移動を繰り返すチベットカモシカを保護するなど、中国が生態保護の面で遂げた成果は誰もが認めるものだった。カーボンピークアウトとカーボンニュートラルに向けたロードマップの発表から、「生物多様性条約」第15回締約国会議首脳サミットの主催に至るまで、気候変動対策への中国の取り組みは世界に評価されている。

習主席が新年の挨拶で述べたように、「千差万別のあらゆる事柄は、詰まるところ人民大衆に関する」。歴史に対する最もよい記念は、新しい歴史を創造することである。2022年を見通すと、世界からの中国への期待に、中国は準備を整えている。あと1カ月余りで北京冬季五輪が開幕する。今回の冬季五輪が感染症に悩まされている世界により多くの自信と勇気をもたらすことを願っている。（CRI論説員）