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中国が人工太陽研究で韓国を超えた?専門家「韓国とは比較にならない」―韓国メディア

Record Korea    2022年1月6日(木) 12時20分

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5日、韓国・アジア経済によると、韓国が人工太陽研究で世界トップを走る中、中国が昨年末に新たな記録を打ち立てたと伝えられた。写真は韓国核融合エネルギー研究院KSTAR研究センター公式サイトより。

2022年1月5日、韓国・アジア経済は「韓国が人工太陽つまり核融合エネルギー研究で世界トップを走っている中、中国が昨年末に独自研究を通じて新たな記録を打ち立てたと伝えられた」とし、「しかしこれは韓国とは種類の違うもので、比較できないものだ」と指摘した。

記事によると、中国の国営新華社通信は先月31日、中国科学院プラズマ物理研究所が運営する中国版人工太陽「EAST」(Experimental Advanced Superconducting Tokamak)が30日に超高温プラズマ状態を1056秒間維持するのに成功し、これまでの世界記録を更新したと報じた。

核融合エネルギーは太陽で起きる核融合反応を地球で起こして電気を生産するため研究されている。化石燃料に代わるエネルギーとして中国をはじめ米国ロシア、フランス、日本などでも研究が行われている。韓国は昨年末、摂氏1億度の超高温プラズマ温度を30秒間維持し世界記録を更新して世界トップに立った。現在は2026年までに300秒以上維持できるよう技術開発を進めており、2050年までの商用化を目指しているという。

今回の中国の結果について、韓国の専門家は「『真の核融合』に成功したわけではなく、比較対象ではない」とし、「中国は原子を構成する電子とイオンのうち電子の温度を摂氏7000万度に加熱させただけで、イオンの温度が低い。莫大なエネルギーが発生する核融合はイオンの温度を摂氏1億度以上に加熱しないと起こらないため、本当の意味での核融合状態ではない」と説明している。また「フランスなど数カ国がすでに、電子の温度を超高温状態で30分間維持することに成功している」とも指摘したという。

一方、韓国が運営する人工太陽(KSTAR)については「電子の温度を摂氏6000万度水準に維持し、イオンの温度を核融合発生点の摂氏1億度に上げることに成功し、核融合点を達成した。核融合の本質的な意味を実行に移して世界記録を打ち立てたのは韓国だけ」と説明したという。

ただし記事は、中国の結果について「意味はある」とし、「電子の温度を超高温状態で長時間維持することは、核融合を長期間持続的に発生させるための条件の一つであり、長期間運転できる核融合炉を建設するためには欠かせない技術だ」としている。

これに対し、韓国核融合エネルギー研究院のユン・シウ本部長は「中韓では集中的に開発する研究分野が異なると理解すればよい」とした上で、「現在、中国のEASTや韓国のKSTARは小型なので研究分野に制限がある。国際共同で開発中の大型の核融合実験炉(ITER)が完成すれば、これらの分野を合わせて研究できるようになる」と期待を示したという。

これを受け、韓国のネット上では「韓国のほうがすごいということか」「技術流出に気を付けなきゃ」「エンジニアを守ろう。中国はどんな手を使ってもエンジニアを引き入れたいはず」などの声が寄せられている。

その他「初期設備費用が高くても、風力や太陽光、潮力などのエネルギーを最大限活用し、1度でも地球の温度を下げる努力をして子孫につないでいかなければならない」との声や、「みんな太陽をつくろうとしてるのか。そんなことしたら地球が太陽になってしまうのでは」「間違ったら地球滅亡なんてことにならない?」と不安視する声も見られた。(翻訳・編集/松村)

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