深セン市の商業ビル、「地震でもないのに揺れた」ことで約10億円の利益が吹っ飛ぶ―中国

Record China    2022年1月7日(金) 23時50分

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6日、第一財経は、「地震でもないのに勝手に揺れた」と物議を醸した広東省深セン市のビルを運営する企業が、騒動によって2021年の純利益に約5500万元の影響が出るとの推算を発表したことを報じた。

2022年1月6日、第一財経は、「地震でもないのに勝手に揺れた」と物議を醸した広東省深セン市のビルを運営する企業が、騒動によって2021年の純利益に約5500万元(約10億円)の影響が出るとの推算を発表したことを報じた。

問題となったビルは、広東省深セン市にある賽格広場ビル。高さ355.8メートル、72階建ての同ビルで昨年5月18日、地震が発生していないにもかかわらず建物が揺れる事象が確認され、その後も数日間に数度揺れが発生して物議を醸した。専門家による調査の結果、ビル屋上に設置されたマストの揺れにビル本体が共振していたことがわかり、マストが撤去された。

ビルを運営する深セン賽格股フェン有限公司は6日、深セン証券取引所で「5月18日の賽格広場ビル振動事件による、会社の経営に対する影響に関する公告」を発表。振動問題の対策工事により生じた損失の影響で、2021年12月期の純利益に約5500万元の影響が出るとの見通しを示した。一方で「会社の今後の経営や債務償還能力に重大な影響は及ぼさない」とも説明している。

マストの撤去に伴い、撤去工事に加えてマストに付帯していた避雷針や航空標識も再設置することになり、その他の安全確保措置も加わって工事コストがかさんだようだ。同社が10月に発表した今年1〜9月期の純利益は前年同期比42.71%減の5346万6100元(約9億7000万円)となっている。(翻訳・編集/川尻

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