仏RFIの中国語版サイトは9日、中国が不動産市場を救うため住宅ローン貸付を加速していると報じた。

記事によると、新年に入り、北京や上海などの主要都市の銀行は住宅ローンの貸出を加速している。最短で1カ月以内に貸付を受けることができ、低迷する不動産市場の活性化に資することになる。

北京の複数の銀行や不動産仲介業者によると、今年に入り、中古住宅の融資実行までの期間がそれまでの約半年から1カ月以内に短縮された一方で、住宅ローン金利については、初回住宅購入者への金利は5．2％のままで、2回目の住宅購入者への金利も5．7％と大幅な調整は行われていない。

上海の不動産仲介業者や銀行関係者によると、住宅ローン緩和の背景には、市場取引量が減少したことと、当局が昨年末以降、住宅購入者の合理的な住宅ニーズを満たすための政策を相次いで導入したことがある。

中国共産党中央政治局会議、中央経済工作会議、中国人民銀行工作会議は昨年12月、住宅購入者の合理的な住宅ニーズをさらに良く満足させなければならないとの方針を打ち出した。中国銀行保険監督管理委員会も、初回の住宅購入者への支援に力を入れるとしている。（翻訳・編集/柳川）