Record Korea 2022年1月11日(火) 13時20分
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10日、韓国メディアのザ・ファクトは、「文在寅大統領、歴代最高任期末支持率の裏側」と題した記事を掲載した。写真は文大統領のtwitterアカウントより。
2022年1月10日、韓国メディアのザ・ファクトは、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領、歴代最高任期末支持率の裏側」と題した記事を掲載した。
複数の調査会社が今月3~5日に全国18歳以上の男女1000人を対象に実施した調査によると、文大統領の国政運営評価は「肯定評価」が44%、「否定評価」が55%だった。前週に比べ肯定評価は3ポイント下落し、否定評価は1ポイント上昇した。文大統領は5月9日で任期を終えるが、任期が残り約4カ月の時点で40%前後の支持率を記録したのは、歴代大統領では文大統領のみだという。
この支持率は、第19代大統領選挙に当選した時の得票率(41.08%)より高い。また、第20代大統領選挙の主要候補者に対する現在の支持率も上回っている。同じ調査で各候補の支持率は、与党「共に民主党」公認の李在明(イ・ジェミョン)候補が36%、最大野党「国民の力」公認の尹錫悦(ユン・ソギョル)候補が28%、「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補が12%となっている。尹候補支持の理由は「政権交代のため」(72%)が圧倒的に多く、「候補個人の資質と能力が優れているから」は4%にとどまった。李候補支持の理由は「候補個人の資質と能力が優れている」(38%)、「政策や公約が気に入った」(25%)となっている。非好感度は尹候補が65%、李候補が56%、安候補が54%と、いずれも50%を超えている。「道徳性が最も高いと思う候補」に対する回答は安候補が35%、尹候補が14%、李候補が13%だった。
韓国ギャラップが3~4日に全国18歳以上の男女1001人を対象に実施した調査でも、同様の結果が出ている。文大統領の支持率は39.7%(不支持率55.9%)なのに対し、李候補は37.6%、尹候補は29.2%、安候補は12.9%を記録した。政権交代について尋ねると、「政権交代のために野党候補の当選が望ましい」との回答が51.0%で、「現政権維持のために与党候補の当選が望ましい」(35.8%)を上回った。
記事は「それでも文大統領の支持率が高いのは、大きな選挙前に野党が勝手に崩れる『幸運』が、任期中ずっと存在していた影響が大きい」と分析している。「国民の力」は先の国会議員総選挙で敗北し、全国単位の選挙で民主化以降、初めて「4連敗」した。政権交代の世論が強い中でも、相次ぐ候補の失策と内輪もめにより自滅しつつあり、「5連敗」の道を進んでいるとしている。さらに、与党公認の李候補も疑惑が尽きず、支持率は文大統領を下回っている。歴代政権では任期末に支持率が下がり、与党大統領候補が国政にかなりの影響力を行使していたが、それとは異なる状況だと指摘している。
記事は最後に「朴槿恵(パク・クネ)前大統領の赦免のような重大な政治的決断を与党大統領候補に相談せず単独で決定できるほど、文大統領の国政掌握力がいまだ堅固なのは、こうした『常識外れの大統領選挙』の現状と無関係ではない」とし、「文大統領と現政権にとってはいいことでも、国としては極めて不幸なことだ」「実力と幸運を混同しないことを望む」と結んている。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「文大統領の何がそんなに悪いと言うのか」「経済、文化、社会的に先進国になり、世界をリードする国になったのは文大統領のおかげだ」「文在寅大統領は尹錫悦候補より人柄が良く公正で有能でしょ」「大統領の支持率が高いのは野党の非好感度が高いおかげ?。何だそれ(笑)」「記者個人の考えは記事化しなくていい」「現職大統領の支持率が高いのが、国の不幸だと?」など、内容に対する否定的なコメントが多数寄せられている。
一方で、「文大統領には失策が多い。支持率は信用できない」「謎の支持率。自分の周辺では0%だよ」「政権交代こそが正解だ」などの意見も見られた。(翻訳・編集/麻江)
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