Record China 2014年5月29日(木) 19時59分
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27日、ふくよかな顔に柔らかい微笑を浮かべる日本の青年、西田聡さん(20)は、まさしく「ボランティアの達人」だ。2年間におけるボランティア活動で、西田さんは何度も「優秀ボランティア」と称されてきた。
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2014年5月27日、ふくよかな顔に柔らかい微笑を浮かべる日本の青年、西田聡さん(20)は、まさしく「ボランティアの達人」だ。北京の女性専用刑務所で舞台の演出を手掛けたり、チャリティバザーを開催したり、コミュニティーでパフォーマンスを披露したりと、この2年間におけるボランティア活動で、西田さんは何度も「優秀ボランティア」と称されてきた。そして、この経験によって西田さんはボランティアの喜びを心から感じている。人民日報海外版が伝えた。
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西田さんは、5月1日のメーデーの前夜、チャットアプリ・微信(Wechat)のモーメンツに、「相声(中国の漫才)を通してみんなに楽しみを与えることが留学中の任務だと思う」と投稿した。同日、ある盲人コミュニティーで相声を披露した後、年配の盲人男性が西田さんの手を取り、涙を流しながら言った。「あなたは外国人だ。だからもっとあなたに感謝しなければならない」。
雲南省の険しい山道が連なる地域では馬や羊、三輪車がいたるところで見られる。いつも満面に明るい笑顔を見せる子どもたちは、海外からやってきた西田さんにコマのまわし方を嬉しそうに教え始めた。西田さんにとって最も印象深かったのは、現地の少女が西田さんに向かってはにかみながらドラえもんの主題歌を歌い出したことだ。西田さんは喜んで日本語の歌詞をこの少女に教えた。子どもたちと触れ合う時間は西田さんに大きな喜びと感動を与えた。西田さんは「何かを与えようとすることから始まったが、逆に子どもたちから喜びをもらった。これこそがボランティアにとって最も幸せな瞬間だ」と率直に語った。
同じようなケースはたくさんある。多くの外国人留学生が中国にやってきてボランティアの軌跡を残している。21歳のトルコ人女性の盧夢莎さんは、北京語言大学にやってきて約1 年になる。その間、盧夢莎さんは積極的に貧困山岳地域に赴き、子どもたちにトルコ語やトルコの文化を教えたり、宿題を見たりしてきた。別れの日、車の窓の外から子どもたちが次々と盧夢莎さんに向かって手を振り、大きな声で「先生さようなら」と叫んでいた姿が、盧夢莎さんの心を熱くし、今なお忘れられないという。
北京語言大学の教員の呂[女亭]茹(リュー・ティンルー)さんは、「昨年、外国人留学生がクラブ活動に参加できるようになってから、本委員会に登録された外国人ボランティアスタッフはすでに64人に上っている。ボランティアスタッフの国籍は10カ国にわたり、自閉症に対するケアプロジェクトや北沙灘高齢者英語コーナーなどのボランティア活動に頻繁に参加している」と語る。
しかし、西田さんは外国人ボランティアとして悩みを抱えている。「われわれ外国人ボランティアを受け入れている多くのボランティア活動にとって、宣伝の意義の方が実際の意義よりも大きい。でも本当はもっと実質的な仕事をやりたいと思っている」と語る。西田さんは北京の外国人ボランティア組織がより規範的に発展し、より良い存在になることを希望している。
「誰でもボランティアになることができるし、誰もが他人をいたわる心を持っている」と語る西田さんは、インタビューの間、何度も「外国人ボランティアは中国人ボランティアと同じで、私も仲間たちも温もりを人に伝えたいと願っている」と繰り返した。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)
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