2022年1月13日、韓国日報によると、韓国・仁川にある松島（ソンド）国際都市の住民団体が仁川市庁の前で“丸刈りデモ”を行なうと宣言した。

記事によると、住民団体は松島国際都市の海岸に建設予定のランドマークタワーを「韓国で最も高い構造物」にするよう求めている。現在の計画（103階建て、高さ420メートル）通りだと、ソウル・蚕室にあるロッテワールドタワー（123階建て・高さ555メートル）に及ばないという。

住民団体専用のインターネット掲示板にも「ロッテワールドタワーより高くなければ建設する意味がない」「韓国一のタワーは諦められない」などの声が多数寄せられているという。

タワーは当初151階建てで建設される計画だった。また2023年に完成予定の青羅国際都市の青羅シティタワーの高さが448メートルであることも反発を招く理由になっているという。

一方、仁川の12の環境・市民団体は前日に共同声明を発表し、ランドマークタワーの建設を再検討するよう求めた。団体は「超高層タワー計画は世界の流れに逆らうものであり、経済性、安全性、持続可能発展と気候危機への対応、さらには仁川の未来にとっても重大な汚点となる」などと主張したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからも「結局は住宅価格、土地価格を上げるため」「自分の利益のことしか考えていない」「安全のことは考えないの？」「埋立地に超高層ビルを建ててどうする。後のことも考えてほしい」「空港の近くにそんな高い建物を建てるのは危険だ。霧の多い地域でもあるのに」「海岸だから風も強い。そんな地域に建てたら事故につながるとは考えないのか？」「こんなことで落髪？他にやることあるでしょ」などタワー建設に反対する声が多数寄せられている。（翻訳・編集/堂本）