スマホを手にした瞬間、見ずにはいられないドラマとは?―中国

人民網日本語版    2022年1月19日(水) 21時50分

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中国で11日夜からスタートしたネットドラマ「開端(RESET)」が多くの人を夢中にして、話題となっている。

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中国で11日夜からスタートしたネットドラマ「開端(RESET)」が多くの人を夢中にして、話題となっている。ここ数日、地下鉄の乗客の多くが、スマホでこのドラマを視聴し始めている。公開からわずか数日で一気に「超話題」となったのはなぜだろうか?中国新聞網アプリが伝えた。

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大げさな言い方ではないが、ストーリー設定がやはり重要なのだと言わざるを得ないだろう。ドラマ制作におけるこまごまとしたディティールにおいて、あらすじというのはやはり「何より大事な要素」なのだ。

ドラマ「開端」はまさに「無限流」をテーマとしたあらすじとなっている。

では「無限流」とは一体何なのだろうか?一言でいえば、ある1つのジャンルにこだわらずに、万象を網羅し、サスペンスや時空、現実世界などさまざまな視点を集結させた作品だ。白敬亭バイ・ジンティン)演じるゲームプログラマーの肖鶴雲と趙今麦(チャオ・ジンマイ)演じる女子大生の李詩情が、バスの爆発事故に遭ったのち、爆発事故発生前に舞い戻り、事故発生前から発生までの時間をただひたすらサイクルしていく。そして事故車両から逃れることを手始めに、次第に協力して作戦を立て、爆発事故を防ぎ、真相を知ろうとするあらすじになっている。

「時間の無限サイクル」というのは幻想的なテーマとしては最良と言えるだろう。そのため近年、映画やテレビ、文学やゲームなどでもこうした設定を用いた作品が数多い。ジェイク・ギレンホール主演の映画「ミッション:8ミニッツ」やトム・クルーズ主演の映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」などがその例と言えるだろう。

こうして見てみると、特に特殊と言えるような点は見られないものの、例に挙げたのは2本とも映画作品となっている。その点、ドラマ「開端」は映画作品に比べてより柔軟な作品になっていると言えるだろう。例えば、人間性に基づいた選択や世代を越えたコミュニケーションといったような社会的にも注目されている話題も取り上げているからだ。

また、キャスティングにおいても、俳優の白敬亭はデビュー間もない時期から多くのファンを抱えており、主に若者を題材にした映画やドラマ作品に出演している。そのため、今回の「開端」は彼にとって大きな転機となる作品と言え、そのイメージチェンジは少なからぬ関心を呼んでいる。また、ヒロインを演じる女優の趙今麦もまた白敬亭同様、いわゆる「初恋の女の子」といった若々しいイメージの女優で、これまでに映画「巴啦啦小魔仙之魔法的考験(Balala The Fairies - The Magic Trial)」や中国の映画史上興行成績5位(2021年10月17日時点)となったSF大作「流浪地球(流転の地球)」といった話題を集めた映画作品に出演している。2人の他にも、同ドラマには劉奕君(リウ・イージュン)や劉涛(リウ・タオ)、黄覚(ホアン・ジュエ)といった俳優が出演している。そのため、キャスティングにおいても、現在の若者の多くが好む俳優が選ばれていると言えるだろう。

少し前では「白夜追凶(Day and Night)」、そして最近では「隠秘的角落(The Bad Kids)」などは「開端」同様、ここ数年で高い評価を受けた数少ないドラマとなっている。これらの作品の特徴にはいくつかの共通項が見られる。例えば、一部のネットドラマのような「安っぽさ」がなく、その構図はシンプルで、レンズは冷静に厳然とシーンを捉え、一見すると穏やかそうな雰囲気を漂わせているが、実際には水面下でうごめいており、ついには大きなうねりを見せるのだ。

あらすじはまとまりがあり、その展開にも無理がないドラマというのは、誰もが見たいと望むドラマに違いない。全てがちょうどよい所に収まっていて、ちょうどいいタイミングで、話題となるような名ゼリフが盛り込まれていれば、その人気にさらに火がつくのは疑うまでもないだろう。(提供/人民網日本語版・編集/TG)

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