浙江省で天然物のフウセイが大漁、2.45トンで約1億7000万円相当―中国

人民網日本語版    2022年1月19日(水) 10時30分

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浙江省寧波市象山県石浦鎮東門漁村三大隊埠頭に15日夕方、大勢の人が集まり、歓喜の声でにぎわっていた。

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浙江省寧波市象山県石浦鎮東門漁村三大隊埠頭に15日夕方、大勢の人が集まり、歓喜の声でにぎわっていた。ライトから発せられる光が打ち寄せる波も、岸辺に建つ建物も煌々と照らしていた。そして埠頭には、爆竹が鳴り響き、そこでは人々がゆっくり帰港してくる漁船31088号を待ち構えていた。光明日報が伝えた。

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笑顔で下船してきた船員の楊天勝さんは、「14日午後8時過ぎ、東海165海区で漁をしていた時に、網を引き揚げると、網の中全体が金色に輝くというこれまで見たことのない光景が広がった。網に入っていたのはほとんどがフウセイだった。1度に160ケース分の魚が捕れた。マナガツオやイカが少しいたのを除くと、合わせて2450キロ分の天然物のフウセイが網にかかっていた。ほとんどが重さ1キロほどで、最大のものは2キロ以上あった」と興奮気味に語った。

また別の所では船長の林海平さんが、待ち構えていた業者たちに囲まれており、「こっちに回して」、「こっちに回して」という声が響いていた。現時点での相場で計算すると、合わせて957万元(約1億7000万円)の売り上げになったという。林さんは、「漁をして28年になるが、こんなに大きな天然物のフウセイがこんなにたくさん捕れたのは初めて」と口元を緩める。

漁歴28年の林さんにとって初めてのことであっただけでなく、東海全体でも過去最高記録となった。象山県水利・漁業局のチーフエンジニア・方躍氏の記憶では、1度に1トン以上の魚が捕れたケースは20世紀にまで遡らなければならないという。

ベテランの漁民・林永法さん(72)は、「東海には伝統の4大魚がいて、船いっぱいになるまで捕れていた。しかし、ずっと漁をしているうちに、フウセイ、キグチ、イカなどはとっくに姿を消してしまった。唯一残っているタチウオも非常に少ない」と、大漁のフウセイを、「信じられない」という表情で見ていた。

方さんは「海に優しく接していれば、海も人間に優しく接してくれる。苦い経験を糧にして、1970年代に、象山県の漁民は『休漁』というアイデアを真っ先に思いついた。1979年、浙江省は、禁漁エリアラインの外でも、3カ月の休漁期間を設ける制度を実施した。1995年、この措置は中国全土の漁業資源保護制度になった。ここ約20年、この制度は、少しの違反も許さない厳しい姿勢で実行されてきた。また、象山県の船長らは中国初の海洋の保護を目的とした『中国漁民ブルー保護ボランティア活動』グループを共同で立ち上げた。ボランティアの数は現在、1万人以上に達している。もちろん、海洋の生態修復は、政府の取り組みとも密接な関係がある。ここ5年、関連当局はフウセイやクロダイといった魚10種類以上を15億5000単位で放流してきたほか、韭山列島に、60万平方メートルのブルーカーボン試験エリアを建設した」と説明した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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