故・朴元淳前ソウル市長の元秘書が本を出版「ぞっとするメールを何度も…」=韓国ネットには賛否

Record Korea    2022年1月22日(土) 15時30分

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20日、韓国・朝鮮日報は「故・朴元淳前ソウル市長のセクハラ事件の被害者が本を出版した」と伝えた。写真は朴前ソウル市長。

2022年1月20日、韓国・朝鮮日報は「故・朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長のセクハラ事件の被害者が本を出版した」と伝えた。

記事によると、事件の被害者だと主張するキム・ジャンディさん(仮名)の証言を盛り込んだ書籍「私は被害訴訟人ではありません」が出版された。キムさんが受けた被害内容と告訴に至るまで、そして朴前市長死亡後の二次加害と苦痛を克服するまでの「生存記録」だという。

書籍では、キムさん自身がソウル市長の秘書を務めることになった経緯と、朴前市長の秘書としての4年間で遂行した業務、2017年上半期から始まった朴前市長の不適切な連絡内容などが具体的につづられている。

キムさんは「2020年4月の会食で同僚に性的暴行を受けて以降、組織内で示談を促すムードがあった」「精神健康医学科のカウンセリングを受ける中で朴前市長から受けた性的嫌がらせによるトラウマがあることに気づき、司法手続きを踏むことを決心した」「朴前市長は私に対し、部屋に2人きりのときに『抱きしめてほしい』と頼んできたり、性行為を赤裸々に描写するメールを送ってきたり、爪の写真やパジャマ姿の写真を送るよう求めてきたりした。誰が見てもぞっとするようなメールを何度も送ってきた」などと明らかにしたという。

また、朴前市長の死亡後には「被害訴訟人」と呼ばれるなど二次加害の苦痛についても語り、「みな理性を失ったようだ。事実を事実として受け止めず、信じたいように考えて行動する人々と争うことはあまりにも大変だった。私を攻撃する人々の中心には、私が常日頃尊敬し慕っていた人々がいた」と訴えたという。

現在、キムさんはソウル市役所に復帰しており、「私を愛し応援してくれる人々のおかげで今こうして生きていることに心から感謝する」と伝えたという。

これを受け、韓国のネット上では「朴前市長ってそんな人だったんだ…」「どれだけ大変だったのだろう。これからも勇ましく勝ち抜いてほしい。ファイト!」とキムさんへの応援メッセージが寄せられている。

ただし「でも、裁判所から証拠の提出を求められたとき拒否したよね?」「そもそも最初に性的暴行被害に遭ったときはなんで何もしなかったの?」「今度は本で商売?果たしてお金になるかな」「そのときそのときで解決すべきだった。ここまで長引かせなくても」など厳しい批判も多く、その矛先は「亡くなった人に対してここまで報じる必要ある?もうやめて」とメディアにも向けられている。(翻訳・編集/松村)

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