「韓国開催の五輪は意味不明」と不満爆発から4年…中国のライバル韓国、今回はピンチ?―ショートトラック

Record China    2022年1月22日(土) 12時30分

拡大

まもなく開幕する北京冬季五輪をめぐり、中国紙・環球時報は20日付で「ショートトラックでは中国にはどのような強敵がいるのか」とする記事を掲載した。

まもなく開幕する北京冬季五輪をめぐり、中国紙・環球時報は20日付で「ショートトラックでは中国にはどのような強敵がいるのか」とする記事を掲載した。

記事は、中国が冬季五輪の同種目でこれまで金メダル10個、銀メダル15個、銅メダル8個を獲得していることに言及。そんな中国のライバルとなりうる国の筆頭として韓国を挙げた。

韓国は前回の平昌五輪で金メダルを獲得した女子選手シム・ソクヒ(24)がコーチや同僚らへの批判問題で韓国スケート連盟から代表資格停止処分を受けた。処分停止を求めていたがこのほど裁判所に棄却されたため、北京五輪に出場できないことが決まった。

また、男子では同性選手へのセクハラ疑惑(後に無罪)でやり玉に挙がったイム・ヒョジュンが韓国を離れて中国に帰化した。韓国メディアは「男女のエースが不在となり先行きが険しくなった」と憂慮。ノーカットニュースは19日付の記事で「最大のライバルである中国は、今回の冬季五輪で開催国の優位性を生かして自国選手たちに最大限有利な条件を作るだろう」と報じた。

環球時報の記事は「特筆すべき点」として、18年の平昌五輪では中国選手が8回の反則を取られた一方、開催国の韓国は2回しか取られなかったことを挙げている。当時、中国チームは正式に抗議しジャッジの公開を求めたものの却下。中国国内では判定に対して不満の声が噴出し、中国メディアの環球網も「韓国開催の五輪は意味が分からない」などと痛烈に非難した。

共にショートトラック強豪国である中国と韓国には並々ならぬ因縁がある。08年のワールドカップ(W杯)では中国の周洋(ジョウ・ヤン)が韓国選手に押されてコースアウトし頸椎を脱臼。2012−2013シーズンのW杯では韓国の女子選手がレース後に中国選手の腹部を殴打した騒動もあった。

また、14年のソチ五輪ではレース中に中国の範可新(ファン・カーシン)が韓国選手を引っ張ろうとするような動作を見せた(実際には接触はなし)ことをきっかけに両国のメディアと世論が紛糾。17年の札幌アジア大会ではその範がシム・ソクヒの足に手をかけたことで韓国メディアが範を「反則王」などと揶揄した。19年の世界選手権では一転、韓国のファン・デホンが繰り返し反則を犯し、中国メディアが「反則集」を制作するなど枚挙にいとまがない。

韓国は今回の北京五輪でほかにも不安材料がある。キム・ジウが昨年11月の試合で骨折したことだ。北京五輪には出場予定だというものの、けがの影響でメダル獲得が難しいのではと懸念する声もある。韓国・ニュース1は北京五輪でのショートトラックの金メダルの目標は1~2個だとし、「危機的状況にある韓国がピンチをチャンスに変えられるのか注目される」と報じている。

なお、環球時報の記事はこのほかのライバルについて、イタリアやオランダは女子に、ハンガリーやカナダは男子に実力者がそろっているとして警戒している。(翻訳・編集/北田

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携