中国一の高層ビル、経済減速でテナント探しが難航か―米紙

Record China    2014年5月30日(金) 7時50分

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28日、中国の経済成長が減速する中、中国で最も高い高層ビルとなる上海センタービルが完成間近にもかかわらずテナント探しに追われている。

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2014年5月28日、ウォール・ストリート・ジャーナルによると、中国の経済成長が減速する中、中国で最も高い高層ビルとなる上海センタービル(上海中心大廈)が完成間近にもかかわらずテナント探しに追われている。中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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上海センタービルは高さ632メートルで、世界一高いドバイのブルジュ・ハリファに次ぎ、オフィスエリアの面積は22万平方メートルに及ぶ。用地確保のコストも含め148億元(約2400億円)をかけて2008年11月から建設が行われ、2015年から正式な開業が予定されている。中国の国営開発業者は通常、テナント募集に外部の会社を利用しないが、集まりが悪いためか、ジョーンズ・ラング・ラサールやシービー・リチャードエリスなどの不動産コンサルタント会社も利用して広範囲にわたる国際的なテナント募集が行われている。

中国は国内総生産(GDP)が2013年第4四半期の7.7%から2014年第1四半期には7.4%に下がるなど経済が減速し始めており、テナント探しは難航しているとみられる。英不動産サービス会社・サヴィルズが4月に発表した上海のオフィスビル市場に関する報告書では2期連続で価格が下落している。また、年内には他にも新たに完成したオフィスビルが次々に市場に参入してくるとみられている。

しかし報告書はその一方で、上海センタービルの位置する上海陸家嘴金融貿易区は経済・金融の中心地で、同エリアの空室率は1.2%と、上海の平均空室率7%を大きく下回っていると指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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