中国ドラマ作品「1話につき41分以下はNG」、当局の新たな業界基準が4月施行へ

anomado    2022年1月28日(金) 20時20分

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ドラマ作品の1話の長さを規定するなど、作品の統一化を示した業界標準「電視劇母版制作規範」が、今年4月1日から施行されることが分かった。

ドラマ作品の1話の長さを規定するなど、作品の統一化を示した業界標準「電視劇母版制作規範」が、今年4月1日から施行されることが分かった。

国家広播電視総局が昨年12月22日、同局のサイト内で公示し、実際の施行時期が注目されていた「電視劇母版制作規範」は、ドラマ作品の標準化を図るための指導内容が書かれたもの。まず、1話ごとの尺(放映時間)は41分以下になってはならず、ここに含まれる「前話あらすじ」および「次回予告」はそれぞれ、30秒以下と指定されている。

また、オープニングは90秒以下、エンディングは180秒以下とされ、エンドクレジットでキャストの序列問題を解消するため、順序や記述方式、表示位置なども細かく指定。さらに、中国大陸以外の出身者やスタッフについて、その「地域」の明記を義務づけている。

ここ数年は、動画配信サービスの愛奇芸(アイチーイー/ iQiyi)によるサスペンスドラマシリーズ「迷霧劇場」などに見られるように、1話が25~30分程度のネットドラマが増加。あるサスペンスのヒット作では、最短が1話34分、最長が同1時間16分と、ストーリーの起伏に合わせて尺も違う柔軟な作りになっていたが、こういった自由なスタイルは消え、テレビドラマと足並みをそろえることになる。

ドラマ作品の技術的な統一化、クオリティーの向上を図ることが目的とされる「電視劇母版制作規範」だが、「自由な創作を妨げる」と問題視する意見もある一方、近年では次回予告に数分を費やすなど、さまざまな手法での水増し行為が目立っていたことから、ネットでは歓迎を示す声も多く上がっている。(Mathilda

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