Record China 2022年1月29日(土) 6時30分
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27日、米華字メディア・多維新聞の中国語版は、国際的な原油価格が今後さらに上昇する可能性があると報じた。
2022年1月27日、米華字メディア・多維新聞の中国語版は、国際的な原油価格が今後さらに上昇する可能性があると報じた。
記事は、26日のブレント原油先物価格が1バレルあたり90米ドルと2014年10月以来の高値を記録し、新型コロナの感染が落ち着きを見せる中で原油需要が回復した一方で供給の伸びが緩やかであるために生じた需給バランスの悪化が原油価格上昇の直接的な原因だと紹介。米エネルギー省が26日に戦略備蓄から市場2番目の規模となる1340万バレルの放出を発表したものの、これだけでは市場の需要を満たすことはできないとした。
一方で、2007年のサブプライムローン問題発生前における米国の原油先物価格の最高値は147ドルであり、現在の水準は過去の価格と比較して決して非常に高い訳ではないと指摘。「現在、世界の主要経済国ではインフレ圧力が強いために、原油価格上昇に苦しんでいるということにすぎないのだ」と解説した。
そして、原油価格上昇の黒幕として、新型コロナ感染拡大後に4兆ドルの資金供給を行った米連邦準備理事会(FRB)を挙げ、市場における米ドルの流通量と原油の在庫の相対的な変化を考えれば、原油価格はさらに上昇する余地があると伝えるとともに、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーが今年下半期から年末にかけて原油価格が100ドルに到達するとの予測を示し、バンク・オブ・アメリカは地政学的リスクも相まって120ドルまで高騰するとの予想を立てていると伝えた。
記事はさらに、イラクやトルコのパイプライン寸断、アラブ首長国連邦のインフラ破壊、さらにはロシアのウクライナ侵入問題に対する制裁など安定した原油供給リスクが顕在化していることから「総じて、天の利、時の利、地の利いずれをとっても原油価格はさらに上昇しそうだ」と評した。(翻訳・編集/川尻)
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