韓国がノーベル賞ゼロの理由?大学研究者の高齢化が深刻=韓国ネット「大学院生はまるで奴隷」

Record Korea    2022年2月1日(火) 23時20分

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31日、韓国メディア・アジア経済は「韓国の大学研究者の高齢化が深刻だ」とし、これが「ノーベル賞がゼロの理由」だと伝えた。資料写真。

2022年1月31日、韓国メディア・アジア経済は「韓国の大学研究者の高齢化が深刻だ」とし、これが「ノーベル賞がゼロの理由」だと伝えた。

韓国研究財団が昨年実施した大学研究実態調査の結果、全国の大学413校のうち、4年制大学の専任教員(教授)の高齢化が明らかになった。16年から20年の間に、60代以上の割合は18.5%から21.7%に、50代以下は38.3%から38.6%に増加していた一方、30代以下は9.3%から9.0%に、40代以下は33.8%から30.7%に減少した。

全国の大学教授は7万4813人で、そのうち男性が74.3%を占め、女性は25.7%にとどまった。男性がほとんどを占める状況に変化はなかったが、女性の割合は16年が23.1%、20年が25.7%で上昇傾向にある。

「男性・高齢教授」が研究開発費を独占していることも分かった。20年の総額7兆1346億3700万ウォン(約6801億円)のうち、男女比は男性が89.1%、女性が10.9%だった。年代別では50代が47.5%、60代以上が16.8%となっている。30代以下の教授は5.3%、40代は30.4%にとどまった。

また、研究開発費は16年の5兆6679億ウォンから増えたものの、教授らの論文実績は増えていなかった。16年の6万8719件(米国の科学技術分野データベース、SCI収録基準)から18年は6万7435件に減り、20年は6万8672件となっている。教授1人当たりの論文実績は20年基準で0.92件。性別では男性0.92件、女性0.90件だった。年代別では40代が1.10件で最も多く、60代以上が0.65件で最も低調だった。50代は0.95件、30代以下は0.82件だった。

記事はこの調査結果について「こうした現実は、研究実績が足踏み状態であることと無関係ではない」と指摘している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「若手は時間講師として安くこき使って捨ててるんでしょ」「教授のパワハラのせいで優秀な人材が大学院に進もうとしない。大学院生はまるで奴隷のように使われてる」「研究と勉学に情熱を持った若者が大学院に入ると情熱を失い心身共に疲れて去っていく。研究の活性化とノーベル賞を望むなら、大学院でのやりがい搾取をなくすべきだ」「研究費実績とかSCI掲載数とかを気にしているから発展できないんだよ」など、研究現場の問題点を指摘する声が多く寄せられている。

一方で、「高齢なら何だと言うんだ?。米国は教授に定年はないぞ。性別の話が関係ある?。システムの問題も追及しないで、あきれた調査だ」「教授の性別とノーベル賞に何の関係が?」「最近のノーベル賞受賞者の多くは90代で、50代以降の研究成果によるものだ。昔は欧州の研究者が多く30代の受賞者もいたが、今は日本のおじいさんが多い。根拠のない高齢者排斥論だ」などと反論するコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

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