1月31日に放送された国営テレビ・中央電視台（CCTV）による特別番組「春節聯歓晩会」では、今年もさまざまな一瞬が中国版ツイッター・新浪微博（ウェイボー）のリアルタイム検索上位に登場した。

CCTVが1983年にスタートした「春節聯歓晩会」は、春節（旧正月）の大みそかに放送される特別番組。近年は世界中から10億人以上が視聴し、歌やコント、漫才、伝統劇や民族舞踊などバラエティーに富んだ内容が生放送およびライブ配信で届けられる。

今年も数多くの人気芸能人が出演したが、ウェイボーでは「春節聯歓晩会」の注目の一瞬が、次々とリアルタイム検索に登場。まずオープニングでは、近年はソロ活動がメインの人気ユニットTFBOYSの3人がそろって画面に映ったことや、メンバーのイー・ヤンチェンシー（易[火羊]千璽）と、ワン・ジュンカイ（王俊凱）とワン・ユエン（王源）の2人が1対2で離れていたことが話題になった。

続いて注目されたのは、女性歌手クリス・リー（李宇春）の美脚だった。イー・ヤンチェンシーらと楽曲「時代感」を披露したクリス・リーは、総重量11キロの衣装を身につけながらも軽やかに登場。ミニワンピから伸びた長い美脚が、「クリス・リーの脚」とランキングトップに登場した。

昨年、メガヒットをたたき出した映画「こんにちは、私のお母さん」からは、ジア・リン（賈玲）とチャン・シャオフェイ（張小斐）のコンビがコントを披露したが、チャン・シャオフェイが着用したオーバーサイズのコートも話題に。大手ショッピングサイトでは10分余りで完売の人気となった。

今年も話題に事欠かない「春節聯歓晩会」となったが、最も熱い注目を浴びたのが、「90後」（1990年代生まれ）で初めてメイン司会者に抜てきされたCCTVスポーツチャンネルの女性アナウンサー、28歳のマー・ファンシュー（馬凡舒）だった。美しさと落ち着いた司会進行が注目され、「#馬凡舒好漂亮」（マー・ファンシューがとても美しい）のキーワードはずっと上位をキープ。2012年、大学の合唱団の一員として番組に出演経験のあるマー・ファンシューが、10年後にメイン司会者に抜擢されたとの裏話や、これまでの経歴も同時に話題となり、一夜にして時の人となっている。（Mathilda）