親戚訪問はたった10分?農村でも変わる春節の過ごし方―中国

Record China    2022年2月2日(水) 23時20分

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海外在住の中国人向け情報サイトに1日、時代の変化とともに農村部の春節の過ごし方も変わってきていると指摘する記事が掲載された。写真は親戚のために用意された土産物。

海外在住の中国人向け情報サイトに1日、時代の変化とともに農村部の春節(旧正月、今年は2月1日)の過ごし方も変わってきていると指摘する記事が掲載された。以下はその概要。

春節の到来に合わせ、農村から出稼ぎに出ていた人々も次々と故郷に向かった。故郷で迎える春節には親戚や友人へのあいさつ回りが必要だ。以前は気持ちが重視され、親戚訪問も頻繁でちょっとした手土産を持って行くくらいだったが生活水準が向上した今日、人々は訪問のたびに贈り物を持参し、「メンツ」が際立つようになった。生活は豊かになったが、親族の情は金銭の中で薄まりつつある。

「1日に多くの親戚のもとを訪れた。贈り物を渡して10分で出発。まるで任務を遂行するかのようだ」というある人の声に共感する人は多いことだろう。例えたくさんの食事が用意されていてもその人をとどめることはできない。その主な理由として以下の点が挙げられる。

過去に農村の人々は春節の時期だけ盛りだくさんの食事を取ることができた。また、親戚を迎えるために年越し用品を買う時も多めに買った。子どもたちは親戚の家に行っておいしい物が食べられることを楽しみにしていたが、現在は生活水準が向上し、日頃の食事もさほど悪くなく、親戚の家に行っても滅多に食事をしない。車で出掛けるため、家に帰って飲んだり食べたりする方が良いのだ。その上、人々は以前より忙しくなり、春節シーズン以外はほとんど帰省しないため、親戚付き合いに多くの時間を使いたいと思っていない。

そして、過去に農村の人々は気持ちをより重視していたが、時代の変化とともに金銭をより重く見るようになった。親戚で集まっても金銭がらみの話が増え、「車や家を買ったのか?」「どんな仕事をしているのか?」「年収はどのくらいか?」はよく聞かれる質問だ。こうした「比べ合い」は若者を不愉快にさせている。

さらに以前はいとこ同士の感情も非常に深いものだったが、現在はそれも変わり連絡を取り合うことも減った。また、農村から大都市に働きに出ることで親戚と平日会うことは難しくなったが、通信は便利さが増し、いつでもテレビ電話で連絡できるようになった。これにより親戚付き合いの選択性は高まり、普通の親戚に対しては通信機器を使って新年のあいさつをしていることも考えられる。(翻訳・編集/野谷

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