<広東の春節風物詩>パナマに根付いた中国式の年越し、現地文化との融合めざす

Record China    2022年2月4日(金) 15時0分

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1989年からパナマで暮らしている広東省出身のパナマ華商総会の黄偉文会長にとって、今年の春節(旧正月)はとりわけ感慨深い年越しになりました。写真はパナマにおける春節を祝う催しの出し物。

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1989年からパナマで暮らしている広東省出身のパナマ華商総会の黄偉文会長にとって、今年の春節(旧正月)はとりわけ感慨深い年越しになりました。

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黄会長はパナマで暮らすようになった翌年の1990年、一部商店が一斉に、2日から3日間休業する光景を見ました。後になって、ユダヤ系の人々が彼らの新年を祝うために仕事を休んだと知りました。そして黄会長は、中国伝統の春節をパナマにも定着させたいと考えるようになりました。

最初はそれほど盛り上がりませんでした。しかし2008年の春節に黄さんの故郷の広東省からレベルが高い中華式の獅子舞チームをパナマに呼んで街頭で演技を披露したり、大型打ち上げ花火による花火大会を催したりすると、中華系以外のパナマ人も興味を示すようになってきました。そして、中華系以外の住民から「来年の春節はいつ?」、「来年の干支の動物は何?」などの質問を受けるようにもなりました。

そしてパナマ政府は2021年11月、2022年から中国の春節を、パナマ全国の祝日とすると発表しました。その背景には、春節の各種活動を観光産業の売り込み計画に組み込もうという狙いがあったといいます。いずれにせよ黄会長らの長年の努力が実り、春節がパナマ社会に完全に定着したわけです。

パナマでは春節に際して盛大な年越しのパーティーが開催されるようになりました。来場者は年越しの御馳走を堪能し、ステージで演じられる音楽やダンスを楽しみます。演目には現地のラテン系のダンスなどもあります。中国色だけを打ち出すのではなくて、中国系以外の人でも大いに楽しめる催しです。黄会長によると、中国文化とパナマ文化の融合を目指しているとのことです。(翻訳・編集/如月隼人

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