山東省の研究グループ、世界で初めて1億年前の琥珀から完全な花の化石を発見―中国

Record China    2022年2月7日(月) 6時0分

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3日、中国中央テレビのウェブサイト中視網は、山東省の研究グループが世界で初めて1億年前の琥珀から完全な形の花を発見したと報じた。

2022年2月3日、中国中央テレビ(CCTV)のウェブサイト中視網は、山東省の研究グループが世界で初めて1億年前の琥珀から完全な形の花を発見したと報じた。

記事によると、青島科技大学の王碩(ワン・シュオ)教授による研究グループがこのほど、世界的に有名な学術誌「ネイチャー・プランツ」に「1億年前の琥珀から発見した南アフリカ起源の適火性クロウメモドキ科植物」と題する論文を掲載した。この研究では、世界で最も古い現存する花が琥珀から見つかり、頭七ジア地域における早期の有花植物の変化とプレートテクトニクスの関係を研究するうえでの重要な化石証拠をもたらしたという。

この研究で見つかった琥珀には1億年前の花、果実、葉、原位置の花粉などの各種植物器官の実物化石が完全な形で保存されていた。この化石植物はインドプレートとゴンドワナ大陸が完全分離する前に形成されたとみられるという。

王教授は「この植物は恐竜が繁栄していた中生代から現在に至るまで花開き続けていた、稀少な被子植物の化石。研究により、花や葉、被毛などが頻繁に発生する野火に対し高い適応性を持っていたことがわかった。また、琥珀の化石中には大量の焼かれた植物の残骸と思しきものが存在しており、白亜紀中期に火災が頻発していた証拠にもなる。被子植物の環境適応性の高さが、急速な拡散、繁栄を実現した一つの秘密かもしれない」と語った。(翻訳・編集/川尻

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