北京冬季五輪の開会式に中国の少数民族、朝鮮族の代表が朝鮮半島の伝統衣装姿で登場したことを受け、韓国の一部のメディアやネット民は「中国による文化の侵奪」と反発。中国政府に抗議するよう求める声も上がっている。

これについて、中国のニュースサイトの観察者網は9日、韓国文化体育観光部の黄熙（ファン・ヒ）長官が火消しに走ったと報じた。

それによると、黄長官は8日午後、「中国政府が韓服は中国のものと主張していない状況で公式に抗議をする根拠がなかった」と述べ、中国に公式に抗議する計画はないことを明らかにした。

在韓国中国大使館は8日、「中国は韓国の歴史や文化を尊重している。韓国側も朝鮮族を含む中国の民族の感情を尊重するよう望む」と訴えた。（翻訳・編集/柳川）