Record China 2022年2月14日(月) 10時30分
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北京冬季五輪が氷雪観光を盛り上げ、五輪グッズは春節の消費に点火。冬季五輪の高い宣伝効果を示した。
北京冬季五輪が氷雪観光を盛り上げ、五輪グッズが春節の消費に火を付けたと中国メディアが報じた。冬季五輪は春節に深い「烙印(らくいん)」を押し、「戯雪楽園」と「氷雪カーニバル」の検索件数は、2019年同期より642%も増加。ネット通販の検索件数も冬季五輪の高い宣伝効果を示した。
中国網によると、文化・観光部データセンターの計算で今年の春節連休中(7日間)の全国の国内観光客数は前年同期比2.0%減の延べ2億5100万人。コロナ禍にもかかわらず19年の春節連休中の73.9%まで回復した。氷雪観光が活況を呈し、22年春節連休中の観光の新たな見どころになった。持続的に活気づく冬季五輪のけん引を受け、氷雪イベントを中心とする氷雪観光が春節連休中の新たな流行、ブームになった。
アリババ傘下の観光プラットフォームである飛猪のデータによると、今年の春節の氷雪観光関連商品の予約件数は前年同期比で30%超増加した。うち吉林省の長白山、黒竜江省の亜布力、湖州市安吉県などのスキーの名所の予約が急増した。広州市、重慶市、成都市などの室内スキー場も消費の人気の選択肢になった。注意すべきは、1990年後半から2000年代に生まれた「Z世代」が氷雪観光の新勢力になっていることだ。
さらにかつてない冬季五輪の風が今年の春節の消費を席巻。共産党機関紙・人民日報系の環球時報の記者が6日、北京市王府井工美ビルの冬季五輪オフィシャルグッズ旗艦店を取材したところ、開店前から多くの利用客が寒空の下、店の外で長蛇の列をつくっていた。開店からわずか10分で多くの商品が売り切れになった。
天猫によると、3日現在で天猫五輪オフィシャル旗艦店の訪問客数が100万人を突破した。冬季五輪のマスコット「氷墩墩」のフィギュアがECプラットフォームで飛ぶように売れた。アリババが発表した「寅年春節消費趨勢報告書」によると、4日の冬季五輪の開会式の夜、100万人を超えるネットユーザーが五輪天猫オフィシャル旗艦店を訪れた。多くの「氷墩墩」グッズが一夜にして品切れとなった。
冬季五輪の宣伝効果はウインタースポーツからもうかがえる。天猫の旧暦の大みそかから4日にかけてのスキー用品の売り上げが前年同期比で180%超増加し、ウインタースポーツ関連商品の売り上げは300%超増加した。
粤開証券研究院のチーフ戦略アナリストの陳夢潔氏は環球時報に「政府の計画に基づき試算すると、設備サプライヤー、スキー場開発業者および旅行会社、スキー用品卸売業者、販売担当者、利用者などを含む中国の氷雪産業の規模は、22年に8000億元(約14兆4000億円)に上る見通しだ」と述べた。(編集/日向)
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