2022年2月10日、韓国・ニュース1は「韓国の民主主義水準が23位から16位に上昇した。2年連続で完全な民主主義国家と評価された」と伝えた。

記事はロイターの報道を引用し、英経済誌「エコノミスト」の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット（EIU）」による「2021民主主義指数」報告書の内容を紹介した。昨年は新型コロナウイルスの世界的な流行と権威主義の台頭により、世界の民主主義の水準が後退したと報告されている。民主主義指数は「選挙の過程と多元主義」「政府の機能」「政治的参与」「政治的文化」「市民の自由」の5つの指標を基に評価するもので、対象は世界167の国・地域。点数により「完全な民主主義国」「欠陥のある民主主義国」「混合型政権」「権威主義体制」に分類する。昨年は世界の人口の45．7％が民主主義国に住んでいるとされ、前年の49．4％より大幅に減少した。

韓国は8．16点で世界16位と評価された。前年の23位（8．01点）から順位を上げている。特に「選挙の過程と多元主義」は9．58点という高得点を記録した。また、韓国は昨年、5年ぶりに「欠陥のある民主主義国」から「完全な民主主義国」に格上げされており、今年で2年連続となったという。

日本は韓国に次ぐ17位で、8．15点だった。北朝鮮は165位（1．08点）ワースト3位だが、前年より2つ順位が上がったという。1位はノルウェー（9．75点）で、ニュージーランド（9．37点）、フィンランド（9．27点）がベスト3となっている。米国は26位（7．85点）で「欠陥のある民主主義国」に分類された。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「文在寅（ムン・ジェイン）政権、よくやった」「文在寅政権になって、世界の清廉度調査でも歴代政権で最高の32位を獲得している。これがレームダックのない理由だ」「文在寅大統領時代に発展した部分も多いよ。民主主義、メディアの自由など。経済だけが全てではない」「文在寅政権、最後まで支持します」などの肯定的な評価と、「文在寅のことを何も分かってない」「こんなに統制が厳しいのに、どこが？」という否定的な評価が寄せられている。

また、「あまりに民主的すぎてメディアや検察が暴れているのが問題だ」「尹錫悦（ユン・ソギョル）が大統領になったらすぐに順位が落ちるだろうな」といった声や、「日本が17位だって？日本のどこが民主主義なんだ」「極右の自民党の天下なのに、日本が17位？何かの間違いでしょ」「日本は一党独裁なのに？信頼性に欠ける調査だな」など日本の評価を疑問視するコメントも多く見られた。（翻訳・編集/麻江）