韓国の英語学校がコロナ禍で次々と廃業「どうせ就職もできないし無意味」

Record Korea    2022年2月13日(日) 21時0分

拡大

コロナ禍の影響で、かつては就活生のTOEIC対策などで人気を集めていたソウルの語学学校が経営難に苦しんでいる。資料写真。

2022年2月10日、韓国メディア・毎日経済によると、コロナ禍の影響で、かつては就活生のTOEIC対策などで人気を集めていたソウルの語学学校が経営難に苦しんでいる。

コロナ禍のあおりを受け、ソウル市内の有名外国語学校の売り上げは近年大幅に減少した。江南駅近くに位置する語学学校の年度別総売り上げを見ると、2019年には6億4452万ウォン(約6248万円)だったのに対し、20年は4億8909万ウォン(約4734万円)、21年(1~9月)は2億7343万ウォン(約2647万円)にまで激減。老舗の学校が多い鍾路3街駅付近に位置する語学学校についても、19年には4億9059万ウォン(約4749万円)だった売り上げが、20年には1億9703万ウォン(約1907万円)に、21年(1~9月)には1億1079万ウォン(約1072万円)にまで落ちた。

ソウル市によると、これらの地域で廃業した語学学校は、20年に7校、21年に5校確認された。韓国学院総連合会のイ・ユウォン副会長は、「コロナ禍が始まって以降、経営状況は悪化しているが、ビルを賃し出したくても借り手が見つからなかったり、生活がかかっていたりで自由に廃業もできない」とし、「赤字が続きながらも何とか耐えている状況」と説明している。

そのような状況の中、講座を開講しても防疫措置により受講生の人数が制限され、収入が大きく減ってしまうため、講師をやめる人も後を絶たないという。元大手語学学校講師のパクさんは、「社会人が対象の語学学校から、中・高校生対象の学習塾に移る人や、他の職業に転職する講師が多い」とし、「講師市場が飽和状態で、コロナ禍の防疫措置により学生数が減った結果」と語った。

韓国政府は7日から学習塾・語学学校を対象に「1席空けて座る」水準にまで防疫措置の緩和を決定したが、学校側としてはまだ効果を実感できていないという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「正直TOEICは必要ないよね」「入社したって英語を使う機会はないのに、TOEICの点数だけ要求する韓国企業」「愚かな企業の人事担当者の、古い採用制度がこういう状況を生んだ。10年前と同じスペックやカリキュラムを要求するのが問題」「TOEICで高得点を取れても人生がドラマチックに改善したりはしない。コロナ禍と文政権によって時代の精神は変わった」「就職したって家は高くて買えないから、就職する気にもなれない」など、現状に対する不満の声が相次いでいる。

一方で、「英語ができれば世界が広がるし、触れられるコンテンツが増える。英語に限らず外国語をマスターしておけばいろんな場面で役に立つよ」「最近はYouTubeも人気だし、アプリも教材として使えるものが多い。語学学校が廃れたのはコロナだけが理由ではないはず」などの意見も見られた。(翻訳・編集/丸山

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携