Record China 2022年2月15日(火) 8時20分
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11日、澎湃新聞は、新型コロナの流行により世界的に大量廃棄されている使用済みマスクを材料とする新型電源の製造技術が開発されたと報じた。
2022年2月11日、中国メディア・澎湃新聞は、新型コロナの流行により世界的に大量廃棄されている使用済みマスクを材料とする新型電源の製造技術が開発されたと報じた。
記事は、ロシア国立科学技術大学MISISの研究者が米国、メキシコの研究者と共に、廃棄マスクを材料として従来の電池よりも短時間で充放電が可能なうえ寿命が長く、将来的にはリチウムイオン電池などの二次電池を代替する可能性を秘めたコンデンサ「スーパーキャパシタ」の新たな製造技術を開発し、その研究論文が国際的な学術誌Journal of Energy Storageの2月号に掲載されたと伝えた。
その上で、20年の統計によれば新型コロナの流行開始後、世界では1カ月に1300億枚のマスクが使用され、おびただしい量の重合体廃棄物が埋め立てられるか焼却され、海洋環境に流出したり有毒な気体を発生させており、マスク廃棄物資源の再利用が科学者にとって喫緊の課題になっていたと説明。今回発表された技術を使えば、グラフェンを別途調達することでマスク廃棄物を材料とするスーパーキャパシタを製造することができ、廃棄物の再利用を実現するとともに、これまで高価とされてきたスーパーキャパシタの製造コストを大幅に低減することも可能だと紹介した。
また、従来のスーパーキャパシタに比べて蓄電能力が高まるとともに軽量化されており、エネルギー密度も1キログラム当たり98ワット時と従来の同10ワット時から大幅に向上し、約265キロワット時であるリチウム電池に近づいたとしている。
記事は、研究グループが開発した新しいスーパーキャパシタは現時点で時計や照明などの家電製品に利用可能であり、今後は電気自動車、太陽光発電所などへの応用も模索する計画だと伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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