中国科学院空天情報革新研究院によると、中国が1月26日に打ち上げた「陸地探査1号01組A星」（LT-1A）が9日夕方、搭載された合成開口レーダー（SAR）による初の軌道上イメージングに成功した。その画質は優れている。

同衛星は「国家民用宇宙インフラ中長期発展計画（2015−25年）」で初めて開始された衛星型式任務で、LT-1AとLT-1Bという2基の先進的な全極型Lバンド干渉合成開口レーダー衛星が含まれる。SARはマイクロ波イメージングレーダーシステムで、光学イメージングシステムと共にリモートセンシング衛星の高分解能地球観測を実現する2大重要ペイロードだ。光や気候条件の制限を受けず、24時間連続の全天候型の高分解能マイクロ波写真の撮影が可能な上、浅層地表または疎生植生に覆われた情報まで取得でき、地球観測分野で不可欠の独自性を持つ。

LT-1 SARは中国初の微分干渉法測量を主な任務とする地球観測システムだ。LT-1Aは間もなく打ち上げられる「双子」のLT-1Bと衛星ネットワークを構築し、キロ単位の距離でペアで飛行する。2基SAR干渉体制により共同で地球のイメージングを行い、表面の標高情報を取得する。（提供/人民網日本語版・編集/YF）