中国のニュースサイトの観察者網は14日、高級ダウンジャケットで知られるカナダのブランド「カナダグース」について、中国での返品騒動後も売上高が増加したと報じた。

報道によると、中国で昨年10月、カナダグースで約20万円のダウンジャケットを購入した女性客が、ロゴの刺しゅうが本来のものと異なる上、中の縫製が緩く糸がほつれているなどとして返品を求めたところ、店側が拒否したため、米国などで30日間の返品期間が設定されていることから、一部のメディアやネット民が「ダブルスタンダードではないか」「他の国と差別的な対応だ」などと反発するということがあった。

観察者網によると、返品騒動は中国での売上高に少しの影響も及ぼさなかったようだ。

カナダグースが10日発表した、1月2日までの2022会計年度第3四半期の決算報告によると、売上高は前年同期比23．6％増の5億8600万カナダドル（約533億円）、純利益は同42％増の1億5200万カナダドル（約138億円）だった。中国での実店舗の売上高は同35．1％増、オンラインは同60％以上増加した。（翻訳・編集/柳川）