北京冬季五輪のフィギュアスケート女子シングルで金メダルを獲得したロシアのアンナ・シェルバコワ（17）が、中国メディアのインタビューの中で羽生結弦（27）について語った。

このほど、中国国営の中央テレビのグローバル放送・CGTNのインタビューを受けたシェルバコワは、「羽生結弦選手が北京五輪の舞台で4回転アクセル（4A）に挑戦し、もう少しで成功というところまで行きましたね。同じフィギュアスケート選手として羽生選手をどう評価していいますか？」との質問を受けた。

これに対しシェルバコワは「羽生選手は間違いなくフィギュアスケート界のレジェンド的な選手です。彼はすでに比類のないレベルに到達していますし、彼自身も唯一無二です。彼本人を見た時にとても感激しました。彼の演技は毎回、忘れられないものです。現在でもフィギュアスケートという競技を発展させています」と回答した。

続けて、「彼には自分の目標があり、それもまた彼の性格を表していると思います。4Aという目標を設定したのは本当にすごいことです。彼は3A（トリプルアクセル）を軽々と飛んでしまいます。4Aも高い確率で実現できると感じています。私はチームメイトと一緒に彼の練習を見て、何度か成功に近づいたのを見ました。とても高い目標ですが、彼には実現してほしいと思います」と語った。

また、「羽生選手は北京オリンピックの舞台で4Aを成功させることは金メダル獲得よりも重要と考えていたようですが、これについてはどう考えますか？」との質問には、「彼のようなレベルの選手にはそのように発言する資格があると思います。彼はこれまでに何度も優勝を獲得し、オリンピックでも2度優勝しています。スポーツにおける成功という面で彼には自分の目標があります。彼と他の選手を比較する必要はありません。彼が出場するのはもう他の選手と争うためではないのです。彼はきっと、より自分を表現して、自分の目標を実現したいのだと思います。彼のファンにとっては、彼の毎回の演技がとても貴重なものなのです」と答えた。

シェルバコワは17日に行われたフィギュアスケート女子フリーで175．75点（合計255．95点）を獲得、ショートプログラム（SP）2位から逆転で金メダルを獲得した。（翻訳・編集/北田）