人民網日本語版 2022年2月21日(月) 19時40分
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中国代表の蘇翊鳴を指導する日本人の佐藤康弘コーチはこのほど人民網の単独インタビューに応じた。
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今回の北京冬季五輪で中国での知名度を一気に上げた日本人は?と聞かれたら、誰を思い浮かべるだろうか?7日にスノーボード男子のスロープスタイルで中国代表の蘇翊鳴(スー・イーミン)(当時17歳)が銀メダルを獲得すると、中国ではたちまち蘇を指導する日本人の佐藤康弘コーチに注目が集まった。銀メダルを手にし、感極まって何度もハグを交わすこの師弟の姿に、中国の人々は目頭を熱くし、さらに15日のビッグエアで金メダルを獲得すると、その注目度は最高に。また蘇だけでなく、スノーボード女子ビッグエアで5位入賞を果たした栄格(ロン・ガー)も指導している佐藤コーチに中国との関わりから、2選手との出会い、そして選手の育成について、このほど人民網がオンラインでインタビューを行った。
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--中国最年少メダリストとなった蘇翊鳴選手との出会いとは?
最初の出会いはシャオミン(蘇翊鳴の愛称)が11歳の時。中国のスノーボードの大会に大塚健を参加させるため同行した際に、中国のホープだと紹介され、その後も彼のスポンサーや両親から僕の指導を受けたいという申し出を受けていた。その後、平昌冬季五輪の際、中国体育総局から中国選手を育成するプロジェクトでヘッドコーチを務めて欲しいという要請を受けたので、その際、僕からシャオミンを必ずそのチームに入れて欲しいというリクエストを出した。
--佐藤コーチを引きつけた蘇翊鳴選手の魅力とは?
14歳の時から志が高く、常に自分を成長させるという点にフォーカスしている選手だった。大技の「バックサイド1980」を成功させることは当初からの目標でもあったが、それを目指し続けることができる心の強さというものが、成功の要因になったと思う。志のある選手というのはたくさんいるが、ある一定のところにいくと、少し疲れてしまったり、モチベーションが上がらなくなったりするが、彼の場合、そのモチベーションが底なしに無限大にある。
--女子ビッグエア5位入賞を果たした栄格選手との出会いとは?
中国ナショナルトレーニングチームのヘッドコーチとしてカナダに遠征に行った際、中国国籍でカナダ在住だったソフィー(栄格の愛称)の存在を耳にし、面接を行った上で、女子ならば十分五輪に行けるチャンスはあると判断した。保護者の同意も得られたので、チームに加えて指導することに。彼女の場合は、怖がらずにアイテムやジャンプに入っていくことができ、失敗してダメージを受けても、立ち上がって次に向かうという強い心をもった選手だと思う。
--優秀な選手を育てる秘訣とは?
たくさんあるが、やはり人を育てるというところに一番重きを置き、人を見てトレーニングをしている。この場合、レベルは全く関係無く、年齢に応じた身体と脳の発育、そしてコミュニケーション能力など全てを総合的に見ながら、個人にフォーカスした状態で、個人がベストを出せるような練習を常に心がけている。その中で単に身体能力の高さだけでなく、内面もしっかり備わり、心が整っているといった素質が全てそろっている選手がやはり上に行きやすい。才能だけあっても無理で、いろんな素質がそろっていないと厳しい。そして僕はそれらをきっちりと伸ばしてあげることにこれまで取り組んできた。
2人の教え子を一言で表すなら?という質問に、「シャオミンはかわいい。ソフィーはファイター」と答えた佐藤コーチ。練習中は「僕はとにかく細かい」と言うほど、手の位置や目を動かす位置、あごの角度まで細かく指導するのだという。その一方で、取材時に見せてくれたフランクな人柄は、公開されている動画などで目にする教え子たちとの英語や日本語、中国語を交えた微笑ましいやり取りを垣間見せ、技術面からだけでなく、選手の内面もしっかり支えた指導が、心の強い選手を育てあげているのだと感じられた。
インタビューの最後に佐藤コーチは、「シャオミンは4年後のイタリア五輪で、今回銀メダルだったスロープスタイルでは金を、そしてビッグエアでは二連覇を目指す長い道のりがまたこれから始まる。彼が望む限り、僕は彼のそばについていようと思っている」とした。佐藤コーチの挑戦はこれからも続く。(提供/人民網日本語版・分/玄番登史江)
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