2022年2月28日、韓国・聯合ニュースは「韓国の今年の財政赤字が71兆ウォンに達する見通し」だと伝えた。

韓国・企画財政部によると、国会で16兆9000億ウォン（約1兆6239億円）規模の補正予算が処理され、国の財政状況を示す統合財政収支（総収入-総支出）赤字も本予算より16兆9000億ウォン増えた。本予算では統合財政収支赤字の見通しを54兆1000億ウォンと提示していたが、この補正予算により70兆8000億ウォンに拡大した。新型コロナウイルスに初めて対応した20年の71兆2000億ウォン（11年の集計開始以来、最大規模）に迫る水準となっている。

ただ、記事は「70兆8000億ウォンはあくまで見通しであり、実際の決算では減少する可能性もある」としている。また、昨年よりも資産市場の熱気が冷めており、ロシア軍のウクライナ侵攻によるサプライチェーンの混乱などで景気の下降が懸念されているだけに、大幅な減少は困難だろうと指摘している。さらに、大統領選の候補者たちは補正予算の編成など追加支出を予告しており、実際の統合財政収支赤字は現在の見通しより膨らむ可能性が大きいとしている。大統領選後、50兆ウォン規模の補正予算が編成された場合、統合財政収支赤字は120兆ウォンに達する見通しだという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「1年間で71兆ウォン、マジで？」「税金をたっぷり持っていってるのに赤字だと？」「国の借金がなぜこんなに増えるのか。政府予算は前政権より250兆ウォンも増やしたはずなのに」「国民は借金をしたら自分で返して必死に暮らしているのに。国の借金は政治家たちがじゃんじゃんお金を使ってつくったものなのだから、自分たちで返してほしい」「与党も野党も税金を軽々しく使うな。未来の世代にどれだけの重荷を課すつもりなのか」「子どもたちがかわいそうだな…」「これ以上税金をむしり取っていかないでくれ。もう暮らしていけないよ」などのコメントが寄せられている。（翻訳・編集/麻江）