Record China 2022年3月1日(火) 21時20分
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米華字メディア・多維新聞は2月28日、戦争下のウクライナに滞在する中国人留学生たちの現状について報じた。
米華字メディアの多維新聞は2月28日、戦争下のウクライナに滞在する中国人留学生たちの現状について報じた。
記事によると、2月24日、キエフ音楽院の院生としてウクライナに留学している李依萍(リー・イーピン)さんと同級生たちは、ロシア軍による空爆を避けるため、防空壕に避難するようウクライナ政府から通知を受けた。その日の午後、突然空襲警報が鳴り、李さんと7人の同級生たちは他の人々とともに防空壕に駆け込んだという。
李さんらが逃げ込んだ防空壕は砲撃によって壁の一部が崩壊していた。トイレも無いため、用を足すには防空壕の外に出る必要がある。「防空壕の外に立つと、はっきりと濃い火薬の匂いがします。まだ外に人の姿はありますが、多くはありません」と李さんは話す。
防空壕には、李さんたち8人の中国人留学生のほか、地元の人も大勢避難している。ウクライナは雨季であるため、現地の気温は7度ほどしかなく、夜になるとさらに冷え込む。厚手の服を着込んだり、毛布にくるまったりして暖をとり、丸まって過ごしている。
李さんによると、ウクライナの民間人は銃の所持が認められており、彼女たちの防空壕の中にも銃の所持者が十数人ほどいる。現地で民間人による武装強盗事件が起こったが、幸い、防空壕内で銃による騒ぎはまだ起きていない。このような状況下で、李さんをはじめとする8人の中国人留学生たちは、最新の情報を見逃さないため、また身の安全の確保と食料の番をするために交代で睡眠をとりながら夜を明かしているという。
戦闘に加え、李さんたち8人の留学生の内、2人が新型コロナウイルスに感染している。幸い症状は軽度ではあるものの、防空壕の中にいなければならないため、自分たちで風邪薬を飲むことしかできない。また、他の6人の感染対策としても、マスクの着用やアルコール消毒など基本的なことしかできていないというが、李さんは「こんな状況なので、感染のリスクは気にしません。ただ全員が安全に一緒にいられることを望んでいます」と話した。
李さんによると、大使館の担当者はチャットグループに適時空襲警報を発し、防空壕へ向かうか安全に気を付けるよう通知したり、特殊な状況下では直接大使館に電話をするよう呼びかけたりしている。また、大使館は以前、飛行条件の安全が確保されれば中国国民を帰国させると説明していたという。李さんは、「現在の飛行条件は整っていないと思う。空中は戦闘機で埋め尽くされていてとても危険。もし私がまだ中国にいたなら、一生こんな状況には遭遇しなかっただろう。今はただ、早く家に帰りたい」と話した。(翻訳・編集/刀禰)
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