月探査4期が残り3回の任務を計画、月の南極の科学調査を展開へ―中国

人民網日本語版    2022年3月11日(金) 11時50分

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中国の月探査にはどのような計画があるのだろうか。

中国はここ数年、宇宙強国の建設ペースを上げ、一連の輝かしい成果を上げている。未来を展望すると、中国の月探査にはどのような計画があるのだろうか。人民日報が伝えた。

全国政治協商会議常務委員で、月探査チーフデザイナーを務める中国工程院院士の呉偉仁(ウー・ウェイレン)氏はこのほど、「月探査4期は数年の論証を経て、2021年末に正式にプロジェクトとして立ち上げられ、実施段階に入った。月探査4期の主な目標は、月の南極での科学調査の展開、月科学研究ステーションの基本型の構築だ。その後は3回に分け任務を実施し、2030年までの完了を計画している」と述べた。

科学者たちは月の南極で水でできた氷の発見を期待している。「月探査4期は飛行探査機を開発した。着陸後飛行探査機を採用し、着陸地点から水でできた氷があるかもしれないクレーターの方向に飛び立ち、探査を展開し、サンプルを収集する」と呉氏。

月探査4期は4回の任務を計画している。1回目はすでに成功した「嫦娥4号」で、今後は「嫦娥6号」「嫦娥7号」「嫦娥8号」という3回の任務が予定されている。うち「嫦娥6号」は主に月の高価値エリアのサンプルリターンを行い、その後さらに新たな月土壌サンプルを地球に持ち帰る。「嫦娥7号」は主に月の極地の科学調査、特に月の水でできた氷の分布を探査する。「嫦娥8号」は「嫦娥7号」と協力して作業し、主に月資源の開発・利用技術の実証実験、長期科学調査を展開する。地球の広範囲、全スケール、長期間調査を実施し、さらに科学研究ステーションの後続のキーテクノロジーの検証を行う。「嫦娥6号」と「嫦娥7号」は2025年頃に打ち上げ任務を実施する見通しだ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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