2022年3月11日、韓国メディア・ハンギョレは、金富謙（キム・ブギョム）首相が「新型コロナウイルスの新規感染者数が10日以内にピークを迎える」と語ったと伝えた。

記事によると、金首相は同日午前、中央災害安全対策本部の会議で、「複数の研究チームの予測では、新規感染者数は今後10日以内にピークを迎え、最大37万人程度になるとみられている」と発言。「この期間中、政府は重症患者と死亡者数を減らし、国民の命を守ることを最優先目標とする」と明らかにした。

また、「このために病床を十分に確保し、効率的に運用する」とし、「来週からは軽症の感染者に対し、一般病床でも治療を受けられるよう制度を改善する。医療界に対し、積極的な理解と協力をお願いする」と述べた。そして、「オミクロン株の急速な感染力に対応するため、来週からは医療機関で試行中の専門家用の迅速抗原検査についても、追加のPCR検査なしで結果をそのまま認定する」とし、「60歳以上の感染者には検査を受けた医療機関ですぐに経口治療薬が処方できるようにし、重症化を予防する予定」と説明したという。

金首相は自身も3日に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、9日まで在宅治療を行っていた。前日に復帰した金首相は、「恥ずかしながら、中央災害安全対策本部長という立場で感染してしまった」とし、「私は60代以上なので1日2回医療機関による点検を受けたが、高リスク群ではない在宅治療者も体調の変化に応じて（医療スタッフなどに）連絡できるようシステムを見直すつもりだ」と話したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「感染者数だけ伝えるのではなく、確固とした対策を打ち立ててほしい」「感染者数を聞くのはもううんざり」「対策がないなら適当なことを言わないで。その席にも座らないでほしい」「自己検査キットで陽性が出ただけの人は含まれていない。やはり無能な政府」「K-防疫を自慢していた文大統領はどこへ行った？」など、政府への反発の声が多く寄せられている。

一方で、「尹氏が当選したからますます感染者は増えそうだね」「尹氏は屋外でのマスク着用を解除するとか言ってるけど、本当に大丈夫か？」など、尹錫悦（ユン・ソクヨル）氏に関するコメントも見られた。（翻訳・編集/丸山）