ロシア国営テレビのニュース番組中に、同局職員の女性が反戦を訴える紙を掲げて画面に映り込んだことについて、中国のネット上でも支持する声が上がっている。

同局で働くマリーナ・オフシャニコワさんは14日、ニュース番組を放送中にアナウンサーの後ろに立ち「NO WAR（戦争反対）」「彼らのデマにだまされないで」「ロシア人は戦争に反対しています」などと書かれた紙を掲げた。

オフシャニコワさんは拘束された後に罰金3万ルーブル（約3万3000円）の支払いを命じられ釈放された。ただ、これはSNSに反戦の動画メッセージを投稿したことに対するものとみられ、テレビ画面に写り込んだことについては別に刑罰が科される可能性があるという。

これまで中国のメディアやネット上では、ロシア政府を支持する報道や言論が多かった。今回の件についてもメディアではほとんど報じられていないが、中国のSNS・微博（ウェイボー）であるユーザーが紹介すると、コメント欄には「勇者だ」「どれほど勇気が要ったことか」「英雄の行動」「正義の勇気に敬服する」「現代はやはり女性の勇気にかかっている」「ロシア人は中国人よりも勇気がある」「こうした勇敢な人がいれば、この国には希望がある」といった書き込みが相次いだ。（翻訳・編集/北田）

ロシア国営テレビの放送中にスタジオで反戦を訴えた職員

事前にプーチン大統領を非難するビデオメッセージも

「あなたは英雄だ」「すばらしい」「誇りに思う」

勇気ある行動をたたえるコメントが数多く寄せられています
一連のいきさつを詳しくお伝えしますhttps://t.co/S6Ulv41hZR pic.twitter.com/0bx5VYUAVo

— NHKニュース (@nhk_news) March 15, 2022