Record China 2022年3月18日(金) 7時20分
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米デローログループによると、2021年の世界市場における通信設備の売り上げシェアで、中国の華為技術(ファーウェイ)が、第2位以下にやや差を縮められたものの、依然として第1位の28.7%だった。
米国の調査会社デローログループによると、2021年の世界市場における通信設備の売り上げシェアで、中国の華為技術(ファーウェイ)が、第2位以下にやや差を縮められたものの、依然として第1位の28.7%だった。デローログループは米カリフォルニア州に本拠を置き、電気通信、ネットワーク、クラウドデータセンタなどIT業界に関する市場調査を手掛けている企業だ。
通信設備市場にはブロードバンドアクセス、マイクロ波・光通信、モバイルコアネットワーク(MCN)、無線アクセスネットワーク(RAN)、SPルーター・スイッチ関連などが含まれる。
世界の通信設備市場は4年間連続で成長し、同年の売上高は前年比7%増で、1000億ドルの大台(約11兆8000億円)に近づいた。2017年比では20%以上の増加だった。
デローログループの算出によると、ファーウェイの同年における世界での売り上げシェアは28.7%で、2020年の31%に比べるとやや低下したが、依然として世界1位だった。2021年の売り上げシェアの2位以下はエリクソン(15%)、ノキア(14.9%)、中興通訊(ZTE、10.5%)、シスコ(5.6%)、サムソン(3.1%)、シエナ(2.9%)と続いた。
中国市場の除いたシェアでは、エリクソンとノキアが20%程度、ファーウェイが18%程度で、通信設備の世界三大大手が、ほぼ拮抗(きっこう)する状態だった。米国が主導する制裁が続けば、2022年には世界市場全体におけるファーウェイのシェアが、さらに大きく低下するとの見方も出ている。一方で、ファーウェイについては中国市場をしっかりと掌握していること、関連商品の豊富さ、現在までに構築した体制に由来する回復力などの強みを合わせ持っているとの指摘がある。
デローログループは2022年の成長率について、以前の発表よりやや上方修正したが、それでも前年比4%増と伸びが鈍化するとの見方を示した。理由としては、ウクライナ戦争による直接・間接の影響、新型コロナウイルスとサプライチェーンの混乱などが響くことを挙げた。一方で、米国では2022年に無線関連の設備投資が急増すると予想されるという。(翻訳・編集/如月隼人)
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