2022年3月27日、中国メディアの極目新聞は、山西省の大学でジョギング中の女子学生が突然倒れて死亡した事故について、学生から「警備員が救急車の進入を妨げた」との声が出ていると報じた。

記事によると、ネット上でこのほど、学校の運動場で白衣を着た職員が地面に倒れた人に対して胸部圧迫術を施している動画が拡散した。山西財経大学で発生したものとの憶測が広がる中、同大学が27日に声明を発表し、24日に同大学の女子学生が運動場のトラックで200メートルほどジョギングした後で突然倒れ、校医と救急車を呼ぶトラブルがあったことを明らかにした。校医は5分後に、救急車も9分後に現場に駆けつけたものの、女子学生は残念ながら死亡が確認されたという。

女子学生の突然死について、多くの学生が応急措置の遅れによって命を落とす結果になったのではないかと指摘し、「警備員が意図的に救急車の進入を阻んだ」という情報までもが広がり、学生代表者が学校側に対して事故発生当時の監視カメラ映像の開示を求める事態に発展した。

学校側は学生代表者の要求に応じ、当時の監視カメラ映像を学生代表者に見せるとともに「救急車は通常なら停止するところも停止せず、直接現場に進入した。警備員が救急車を妨害するなど、全くあり得ない話だ」と反論し、動画を見た学生たちは警備事務所の前に集まっていた学生数十人に対して、妨害がなかったことを説明したという。（翻訳・編集/川尻）