Record China 2022年3月30日(水) 7時20分
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28日、北京青年報は、中国東方航空機墜落事故に関連して、SNS上で情報発信する犠牲者家族や幸運にも事故便の搭乗を回避した人物に対する誹謗(ひぼう)中傷が起きていると報じた。
2022年3月28日、北京青年報は、中国東方航空機墜落事故に関連して、SNS上で情報発信する犠牲者家族や幸運にも事故便の搭乗を回避した人物に対する誹謗(ひぼう)中傷が起きていると報じた。
記事は、21日に広西チワン族自治区梧州市の山中に中国東方航空昆明発広州行き旅客便が墜落した事故が発生して以降、事故に直接関係する人たちがいわれのない非難を受けていると紹介。まず、犠牲者を悼む映像をSNS上に公開していた家族が「注目を浴びたがっている」として他のネットユーザーから批判を浴び、一部の家族が謝罪に追いやられる事態にまで至ったと伝えた。そして、被害を受けた家族が「攻撃的なコメントを書き込まれたことで心が大きく傷ついたばかりでなく、家族の関係にも影響を与えた」と語ったとしている。
また、犠牲者の家族だけなく、何らかの理由により事故便への搭乗をキャンセルし、幸運にも難を逃れた人たちも大きな注目を集めると同時にいわれのない疑念や批判を浴びているとした。
その上で、21日に雲南省の騰衝から昆明を経由して広州に向かおうとしたものの、天候上の理由で騰衝から昆明に行けなかったために事故便の予約もキャンセルしたという24歳の男性がSNS上で自身の経緯を動画で紹介すると、やはり一部のネットユーザーから売名だの人気集めだのと誹謗中傷を浴び、圧力に耐えかねて動画を削除するに至ったと紹介した。
記事は、北京大学の心理学博士である李松蔚(リー・ソンウエイ)氏が「墜落事故、新型コロナによるロックダウン、遠方の戦争などによる圧力を感じる中で一般市民が唯一できるのは、感情を発散すること」であり、SNSを始めとするネット環境がそのはけ口になっているとの見方を示したほか、中国政法大学伝播法研究センター副主任の朱巍(ジュー・ウエイ)氏が「多くのネット暴力は往々にして単なる憂さ晴らしによるものに過ぎない。個人は表現する権利を持っているが、ネット上の発言は公共の利益、社会道徳、そして表現の自由とのバランスを保つ必要があるのだ」と指摘したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻)
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