CRI online 2022年4月2日(土) 13時20分
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習近平国家主席は1日夜、北京で、シャルル・ミシェル欧州理事会議長とウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長とビデオ会談を行いました。
習近平国家主席は1日夜、北京で、シャルル・ミシェル欧州理事会議長とウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長とビデオ会談を行いました。双方はウクライナ情勢について意見を交わし、ウクライナ危機の解決におけるEU側の主張や意見が紹介されました。
これに対し、習主席はウクライナ情勢の悪化が続いていることに遺憾の意を示し、「中国のウクライナ問題における立場は一貫して明確だ。中国は終始、平和の側に立ちながら、事情そのものの理非曲直(道理に合っているか否か)から独自の判断を下し、国際法と、公に認められている国際関係上の基本準則を提唱しながら、国連憲章の主旨や原則を踏まえ、共同・総合・協力・持続可能な安全保障観を主張している」と述べました。
また、ウクライナ危機の解決について、習主席は四つの提案を出しました。
第一に、和平交渉を促すことです。「和平交渉こそ情勢のエスカレートを避ける唯一実行可能なルートで、国際社会は引き続きロシアとウクライナの協議プロセスに有利な条件と環境を作り、危機の政治的解決の余地をもたらし、油に火を注ぐような事態を激化させるまねをしてはいけない」と指摘しました。
第二に、より大規模な人道主義危機を防ぐことです。ウクライナの人道主義情勢について中国側は6点の提案をしました。急きょ、ウクライナへの人道支援を提供したほか、ウクライナからの避難民を受け入れた欧州諸国にも援助物資を提供しています。
第三に、欧州とユーラシア大陸の恒久的な平和を構築することです。習主席は、「ウクライナ危機の根本的な原因は欧州で長年積み重ねられてきた地域安全上の対立にある。危機を根本的に解決するには、各側の関心事に配慮しなければならない」と示した上で、「この時代に、再び冷戦思考をもって世界や地域の安全枠組を構築してはならない。中国は欧州、特にEUが主導的な役割を果たしながら、欧州・ロシア・米国およびNATO間の対話を支持し、長年積み重ねられてきた対立に向き合い、問題解決の方法を見出し、均衡のとれた、効果的で、持続可能な欧州安全枠組の構築を促すことに期待している」と話しました。
第四に、局地的な衝突が拡大していくことの防止です。習主席は「ウクライナ危機を適切に取り扱い、全世界をこの問題に縛りつけたり、世界中の人々に大きな代価を払わせたりするようなことになっていけない」と強調し、「危機的な時期にこそ、冷静さを保つことが重要だ。危機の拡大を防ぎ、とりわけ世界の経済体制や規則を守りながら、基本的な安定を維持し、人々の自信を安定させなければならない」と述べました。
双方は今回の会談で多くの共通認識に達し、今後も意思疎通を強化していくことで一致しました。(提供/CRI)
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