Record China 2022年4月4日(月) 9時30分
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ツイッターはロシア関連サイトに続いて、中国の公式メディアのサイトリンクが貼られた投稿に対して、リンク先について警告する表示を開始した。しかし現状では徹底していないようだ。
米国政府系メディアのボイス・オブ・アメリカは3日付で、ツイッターが中国の公式メディアへのリンクが貼られた投稿に対して、同投稿の閲覧時には「Stay informed(情報を取得した状態でいなさい)」との警告が表示される措置を取っていると伝えた。ただし、ボイス・オブ・アメリカによる説明や日本語版ツイッターで確認した結果からも、ツイッターの措置は現状では徹底していないと思われる。
ボイス・オブ・アメリカ記事は、ロシアのウクライナ侵攻を受けてのツイッターによる対抗措置であると説明し、中国の公式メディアは戦争勃発後、ロシアの戦争プロバガンダや偽情報の拡散に手を貸していると主張した。ただし、中国中央電視台(中国中央テレビ、CCTV)など中国の主要メディアへのリンクでも、警告が表示されない場合がある。ツイッターの広報担当者によると、今後数日のうちに警告を表示するリンク先を追加するという。
また、警告が出現する投稿の場合、シェアしようとしたり「いいね」をクリックしようとした場合には改めて警告が表示される。
ツイッター社内でサイトの信頼性を維持するチームのリーダを務めるヨール・ロス氏は、「人々はロシアのウクライナ侵攻に関連する信頼できる情報をツイッターを利用して探している。われわれは自らの役割を理解し、真剣に受け止めている」と表明した。
ツイッターはロシアの公式メディアサイトへのリンクを含むツイートに対しては2月28日から同様の措置を行ってきた。
米国内ではツイッターの措置について「プラットフォームにおける表現の自由を損なうことなく、中国のプロパガンダに対抗できることが期待できる」との見方が出ている一方で、グラフを貼り付けるなどリンクを用いない方法が使われた場合、ツイッター側の今回の措置は役立たないとの指摘もあるという。
また、ボイス・オブ・アメリカ記事によれば、ツイッターの措置に対して簡単な実験を行ったところ、存在しないリンク先を貼った場合でも同様の警告が表示される場合があるなど、ツイッターによる措置の自動化は不完全であることが判明したという。
なお、本稿の製作にあたって、筆者(如月)が普段使用しているツイッター日本語版(PC版)で確認したところ、新華社記事へのリンクを貼った投稿に対しては「このツイートは、中国政府関連メディアのウェブサイトにリンクされています」との表示が出現し、同時に出現した「詳細を確認する」の文字列をクリックしたところ、「Twitterにおける政府及び国家当局関係メディアアカウントラベルについて」と題する説明ページが別タブで出現した。
日本時間午後5時45分現在、中国国家統計局の情報解説ページへのリンクがある投稿をしたところ、ツイッターによる警告表示は出現しなかった。人民日報などのサイトへのリンクを貼っても、ツイッターによる警告は出現しなかった。(翻訳・編集/如月隼人)
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