新型コロナワクチン「コロナバック」の科興中維、2021年純利益900億元超か―中国メディア

Record China    2022年4月6日(水) 18時20分

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観察者網は6日、新型コロナウイルス不活化ワクチン「コロナバック」を開発した北京科興中維生物技術について、2021年の純利益は900億元を超える可能性があると報じた。写真は中国のワクチン接種センター。

中国のニュースサイトの観察者網は6日、中国の製薬大手、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)傘下の北京科興中維生物技術(シノバック・ライフ・サイエンシズ)について、新型コロナウイルスワクチンを大量に出荷し、2021年の純利益は900億元(約1兆7509億円)を超える可能性があると報じた。

香港に上場している中国医薬品大手の中国生物製薬(シノ・バイオファーマシューティカル)は先月31日、2021年12月期(本決算)の業績を発表した。売上高は前年比13.6%増の268億6100万元(約5226億円)、純利益は同427.2%増の146億800万元(約2842億円)だった。

中国生物製薬は科興中維に出資している。関連会社の科興中維が開発した新型コロナウイルス不活化ワクチン「コロナバック」が2021年初めに国内販売が承認され、全世界に大量に出荷されたことを考えると、中国生物製薬の主な利益は科興中維によってもたらされたと推測できる。関連会社および合弁会社の利益貢献が136億3000万元(約2654億円)であること、中国生物製薬の持ち株比率が15.03%であることから、科興中維の2021年の純利益は約907億元と推計される。

中国生物製薬の財務報告によると、コロナバックは60を超える国・地域・国際機関で緊急使用または条件付き販売が許可され、世界保健機関(WHO)の緊急使用リストに加えられている。コロナバックの世界累計出荷数は27億回分超、累計接種回数は23億回分超、未成年の接種回数は2億6000万回分超で、世界で最も広く使用されている新型コロナウイルスワクチンの一つとなっている。(翻訳・編集/柳川)

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