18日にマレーシアで行われたアジアチャンピオンズリーグ（ACL）グループリーグ第2節で川崎フロンターレと対戦した中国の広州FCは0-8で惨敗。中国メディアがその“悲惨さ”を報じている。

中国メディアの観察者網は、「0-8での敗戦は中国クラブのACL史上最多失点記録を更新するものだ」としたほか、第1節で広州FCがマレーシアのクラブに0-5で敗戦し、山東泰山は韓国のクラブに0-7で敗戦していたことから、「中国クラブが2節も終わらないうちに20失点を喫したことに、泣けてくる」と伝えた。

また、中国クラブが新型コロナウイルス流行の影響などからACLに若手や二軍主体のチームで臨んでいることについても「アジアサッカー界の不満を招いている」とし、ある関係者からは「こういうやり方は（若手のための）トレーニングと言えば聞こえは良いが、彼らの自尊心を踏みにじる行為、彼らを害することに他ならない」との批判の声が出ていると報じた。

元中国代表GKで現在は代表のアシスタントコーチを務める区楚良（チュー・チューリアン）氏も「若手選手にはそれぞれ育成の過程というものがある。トップチームでの試合経験もない若手選手をいきなりこうしたハイレベルの試合に起用するのはよろしくない。いくらチームがトレーニングや経験を積むためとの旗印を掲げても、実際のところその価値は皆無だ」と指摘した。

さらに、ACL関係者が「中国クラブが2シーズン続けて“2軍”を派遣したことに非常に失望している」と語ったほか、海外メディアのスポーツ記者からは「いつまでこんなジョークを続けるつもりなのか。中国クラブは他のアジアのクラブに出場枠を譲るべきだ」「これが中国クラブのACL2022の目下の成績。屈辱的だ。だが、彼らはこれでもまだ10年内にワールドカップ（W杯）を開催しようとしている」といった皮肉交じりの辛辣（しんらつ）な声が上がっていることを伝えている。（翻訳・編集/北田）