習近平国家主席は21日午前に海南省ボアオで行われたボアオ・アジアフォーラム2022年年次総会の開会式にビデオ形式で開幕式に出席し、基調講演を行いました。

習主席は「安全は発展の前提だ。冷戦思考は世界平和の枠組を破壊するだけであり、覇権主義と強権政治は世界の平和を脅かすだけだ。集団を組んでの対抗は21世紀の安全保障の問題を激化させるだけであることを、事実は再び証明した」と指摘しました。

習主席はまた、世界の安全の共有を促進するために、中国としては以下の6項目からなるグローバル安全保障イニシアティブを提案したいと表明しました。

イニシアティブの第1点は共同、包括、協力、持続的可能な安全保障理念を堅持し、世界の平和と安全を共に堅持していくことです。

第2点は、各国の主権と領土保全を尊重し、他国への内政干渉をせず、各国国民が自ら選択する発展の道と社会制度を尊重することです。

第3点は、国連憲章の主旨と原則を順守し、冷戦思考を放棄して一国主義に反対し、集団的政治と陣営を組んでの対決をしないことです。

第4点は、各国の安全保障上の合理的な関心事を重視し、安全保障の全体性の原則を堅持し、均衡、有効、持続可能な安全の枠組を構築し、他国を安全でない状態にして自国の安全保障を築き上げることに反対することです。

第5点は、国家間の見解の不一致と紛争を、対話と協議を通じて平和的な方式で解決することを堅持し、危機の平和的解決に有益なあらゆる努力を支持し、ダブルスタンダードは行わず、一方的な制裁とロングアーム（自国の法令などを自国領域外にも適用すること）の乱用に反対することです。

第6点は、従来型の分野と新たな分野の安全保障を統一して維持することを堅持し、地域の紛争やテロリズム、気候変動、サイバーセキュリティー、生物安全など全世界に及ぶ課題に共同で対応することです。（提供/CRI）