中国が新型コロナウイルスのために中国を離れた2万人以上のインド人学生が中国に戻るのをなかなか許可しないことを受け、インドは中国人観光客を締め出すという決定をしたと報じられている。

米国の中国語ニュースサイトの多維新聞が24日、インドメディアの報道として伝えたところによると、世界的な業界団体の国際航空運送協会（IATA）はこのほど、インドの「中国国民に発給された観光ビザはもはや有効ではない」と明らかにした。インド政府高官は「インドは依然として中国国民にビジネス、雇用、外交および公務ビザを与えている」と述べている。

中国はタイ、パキスタン、スリランカからの学生が中国に戻るのを許可しているが、インドの学生は待たされたままだ。インドメディアは今回のインドの動きを「中国へのしっぺ返し」と報じている。

インドのジャイシャンカル外相は先月、中国の王毅（ワン・イー）外相のインド訪問中にこの問題を取り上げたが、中国側は現時点で応じていない。

多維新聞によると、中国外交部の趙立堅（ジャオ・リージエン）報道官は22日の定例記者会見で、「教育を継続するために早期に中国に戻ることを心待ちにしているインドの留学生を含む海外からの留学生の気持ちを十分に理解している」とした上で、「新型コロナウイルスの感染状況の変化や現実的および科学的な判断に基づいて、留学生が中国に戻ることを統一的に検討し、必要な人が復学できるよう段階的に整然と手配する。関連する作業は現在、順調に進んでいる」とコメントしている。（翻訳・編集/柳川）