中国でこのほど、芸能人などスターのフライト情報をファンに販売したとして公民個人情報侵害罪に問われた航空会社の顧客サービススタッフに一審で実刑判決が言い渡された。

中国のニュースサイトの界面新聞が25日付で報じたところによると、異なる航空会社の顧客サービススタッフだった秦被告と李被告は、スターの追っかけである徐被告と張被告に、スターのフライト情報などを販売して6万元（約116万円）余りを得た。

検察は4人を公民個人情報侵害罪で起訴し、秦被告と李被告については社会公共利益を侵害したとして付帯民事公益訴訟も提起した。

3月31日から北京市朝陽区の人民法院（裁判所）で審理が始まり、4月22日、秦被告と李被告にそれぞれ懲役3年と罰金4万元（約77万円）、今後3年以内の航空会社顧客サービス担当職への従事の禁止、張被告に懲役1年、執行猶予1年、罰金1万元、徐被告に拘役5月、執行猶予5月、罰金5000元の一審判決を言い渡した。

民事公益訴訟については、秦被告と李被告に公共利益損害賠償金約4万元の共同での支払い、秦被告に公共利益損害賠償金約6200元の支払い、李被告に公共利益損害賠償金約1万8000元の支払い、両被告に公民個人情報の販売に使用した微信（ウィーチャット）アカウントおよびアカウント内に保存されている公民個人情報データの削除と国家級ニュースメディアでの公民個人情報侵害に対する社会公衆への公開謝罪を命じた。（翻訳・編集/柳川）