Record China 2014年6月9日(月) 17時41分
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6日、中国では輸入車の価格が並外れて高いが、その原因は高い関税と供給不足にある。写真はBMW。
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2014年6月6日、中国では輸入車の価格が並外れて高いが、業界関係者によると、その原因は高い関税と供給不足にある。ただ将来的には、中国の開放型経済がさらに発展し、反独占制度が整備され、自動車産業関連政策が引き続き打ち出されることによって、輸入車価格は正常の範囲に落ち着くものとみられる。国際商報が伝えた。
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BMWのX6は海外では排気量や車載機器に応じて39万〜54万元(約624万〜864万円)の売値が付けられている。同じスペックのBMW車を中国で手に入れようと思えば、86万〜216万元(約1376万〜3456万円)は払わなければならない。4倍に達する価格差は驚きだが、BMWに限った話ではない。海外では庶民が買える価格で売られている車が、中国では超高級の輸入車となっていることは、以前からすでに知られていた。だが中国は世界最大の自動車市場である。海外の自動車メーカーに勝手な価格を付けられているわけではないだろうが、なぜこのような超高価格が生じているのだろうか。
▽国内外の驚くべき価格差の理由
中国商務部研究院総合戦略研究室の張莉(ジャン・リー)副室長によると、輸入車の価格が下がらないのには多くの原因があるが、その一つは税金の高さにある。輸入車は通常、通関時に25%の関税がかけられ、さらに17%の付加価値税、排気量別の1%から40%の消費税も払う必要があり、総合税率は約66%に達する。各種の費用を加えると、税込価格は元の価格の2倍以上になる。
需給関係も重要な役割を果たしている。輸入車は研究開発から生産までの高い能力を持ち、中国でも人気が高い。そのため需要に供給が追いつかず、価格が高くても買い手が余る状況となっている。「消費者の行動も輸入車の高価格に拍車をかけている」と張副室長は指摘する。
税金と需給関係のほか、2005年の「自動車ブランド販売管理実施規則」に矛先を向ける声もある。同規則の第6条は、同一の自動車ブランドの販売網計画は一つの中国企業が制定・運営することと規定しており、業界では「独占代理モデル」と呼ばれている。海外の自動車メーカーは中国への投資会社設立を通じて中国での総ディーラーとなり、価格の設定や部品の供給、アフターサービスなど多岐にわたる面で支配権を持ち、中国の輸入車市場の独占状態を保っている。
中国商務部研究院消費経済研究部の趙萍(ジャオ・ピン)部長はこれについて、「中国の輸入車市場には(生産から小売までを1社が進める)縦型の独占状態が形成されており、『実施規則』は時代に合わなくなっている。だが当時を振り返れば、この政策に確かな意義があったことがわかる。中国では2005年当時、自動車の流通ルートが規範化されておらず、中古車や改造車が新車として販売されるなど多くの問題があった。同規則には、自動車市場の販売を規範管理し、消費者の合法的権益を守る意図があり、実際にそうした役割が果たされた。だが自動車の流通手段は発展と改善を続け、規範化は相当程度進んでいる。新たな状況や新たな問題には新たな政策を設けなければならない。中国の行政管理や産業管理は時代とともに進化するものだ」との見解を示している。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/TF)
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