低予算の作品ながらも、巨額の制作費を注ぎ込んだ「S級」と呼ばれる大作に負けない人気と影響力を生み出した中国時代劇ドラマについて、台湾メディアが10選のタイトルを紹介している。

今年に入ってから配信されたドラマからは、「祝卿好」と「珍饈記」の2作品が選ばれた。「琉璃～めぐり逢う2人、封じられた愛～」で人気急上昇したユエン・ビンイエン（袁冰妍）主演の「祝卿好」は今月中旬に配信スタートし、ディリラバ（迪麗熱巴）主演の話題作「恰似故人帰」などと肩を並べる人気に。ホー・ルイシエン（何瑞賢）とワン・シンユエ（王星越）主演のコメディータッチのドラマ「珍饈記」も今月配信をスタートし、ドラマ・映画の情報サイト・豆瓣（douban）では10点満点のうち7点と高い評価を受けている。

21年4月に配信され、低予算ながら爆発的な人気を集めたのが、スー・シャオトン（蘇暁彤）とワン・ズーチー（王子奇）主演の「宮廷恋仕官～ただいま殿下と捜査中～」。20年のドラマでは、同じく大ヒット作となったチャオ・ルースー（趙露思）主演の「花の都に虎われて ～The Romance of Tiger and Rose～」をはじめ、ジェン・イエチョン（鄭業成）とフー・イーシュエン（胡意旋）主演の「太陽と月の秘密～離人心上～」、ユー・シューシン（虞書欣）とリウ・イーチャン（劉奕暢）が主演し、制作コストの回収率が300％超えと話題になった「若様！私がお守りします」の3作品が選ばれた。

19年のドラマでは、シュー・カイ（許凱）主演の「従前有座霊剣山」をはじめ、チェン・シンシュー（陳星旭）とポン・シャオラン（彭小苒）主演の「東宮～永遠の記憶に眠る愛～」や、ユエン・ハオ（袁昊）が恋愛脳の海賊王を演じて人気を集め、続編の制作も決定している「一夜の花嫁～Pirates of Destiny」が選ばれた。

18年の作品では、リー・イートン（李一桐）とチュー・チューシャオ（屈楚蕭）が主演し、武侠とラブロマンスを融合したストーリーをはじめ、美術面での完成度の高さも評価され、低予算ながら“逆襲”級の良作と呼ばれた「晩媚と影～紅きロマンス～」が選ばれている。（Mathilda）