Record China 2022年5月3日(火) 7時20分
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在中国欧州連合商工会議所のイエルク・ブトケ会頭はこのほど、「中国は世界で最後にコロナから抜け出す国になるかもしれない」との見方を示した。写真は北京市内で行われているPCR検査。
台湾メディアの自由時報によると、在中国欧州連合商工会議所(EUCC)のイエルク・ブトケ会頭はこのほど、ドイツメディアの単独インタビューで、「中国は世界で最後にコロナから抜け出す国になるかもしれない」との見方を示した。
ブトケ氏は、中国政府が2022年の国内総生産(GDP)成長率目標を「5.5%前後」に設定したことは現実的かとの問いに対し、「中国政府の刺激策は、切断した後にばんそうこうを貼るようなものだ。中国人民銀行は市場にある程度の流動性を注入し、資金はインフラプロジェクトに流れ込み、国有企業は支援を受けるが、それでは民間企業や外国企業が再び投資することはない。今年の成長率は4%を切るだろう」とした。
ブトケ氏によると、オープンマインドな中国の当局者はゼロコロナ政策が経済に及ぼす影響を十分に理解しているが、中国の政治家が望んでいるのは問題を解決することではなく制限することだけだ。mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンを輸入しないだけでなく、ゼロコロナ政策を調整するいかなる兆しも見られず、そうした方針は少なくとも秋の党大会まで続くことになる。
ブトケ氏は「習近平(シー・ジンピン)国家主席は3期目を望んでいるため、その直前で路線を変更することはできず、二つの行き詰まりに陥っている。ゼロコロナの方針を変更できず、プーチン露大統領との友情も変更できない」とした。
ブトケ氏は、「ウイルスに実践的に対処して社会がウイルスと共存することを学んだシンガポールの例を参考にできると中国政府に伝えることを試みたが受け入れられなかった」とした上で、「中国は世界で最初に新型コロナの感染が爆発し、そして最後にコロナから抜け出す国になるかもしれない。中国政府は恐らく、国内経済が底を打った時に外国企業が必要だと気付くことになるが、今はまだそこには至っていない」とした。(翻訳・編集/柳川)
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