ウクライナ戦争は中国にどんな教訓を与えるのか―独メディア

Record China    2022年5月4日(水) 9時30分

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2日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、「ロシアとウクライナの戦争は中国にどんな教訓を与えるのか」とする記事を掲載した。

2022年5月2日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、「ロシアウクライナの戦争は中国にどんな教訓を与えるのか」とする記事を掲載した。

記事は、ロシアによるウクライナ侵攻について、中国の専門家たちが非公式な場で議論を繰り広げていると紹介。カーネギー国際平和基金の趙通(ジャオ・トン)研究員が「中国の専門家たちは、中国と西側の間でこのような対抗が発生したらどんな状況になるかということを想像している」と語ったことを伝えた。

記事によると、ロシアがウクライナに侵攻したものの早期のうちに制圧することができず、国際社会が干渉を強め、ウクライナに情報や武器、装備の提供を行い、ロシアに対する経済制裁を発動するなどの状況に至ったことについて、趙氏は「中国の専門家たちは、中国が最初から強力かつ全面的な行動により台湾の軍隊を震撼(しんかん)させ、速やかに優位な状況を確保すると信じている」との見方を示した。

一方で、シンガポール・南洋理工大学S.ラジャラトナム国際関係学部の学者であるコリン・コー氏は、速やかに台湾を制圧する戦略は中国軍に面倒をもたらすことになるとの考えを示し、「台湾に対する電撃戦を仕掛ければ大量の平民が死傷することになり、中国軍の台湾占領が困難になるばかりでなく、国際社会の反発もより強硬になる」と述べたという。

このほか、趙氏は「中国の専門家たちは、中国が情報戦をどう戦うかという点についても議論している」とし、中国の専門家にとって現在のウクライナ問題で最も重要な点は「西側諸国がいかにして国際世論を操作し、この戦争に対する国際社会の反応を変えたか」ということにあると指摘。「中国の専門家たちは、西側諸国が国際社会でロシアに実際よりも悪い印象を植え付けたことについて、中国は一層重要視しなければならないと考えている」と語ったという。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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